コロプラ、AI無断学習を防ぐ新アプリを無料提供開始
コロプラが開発した「COLOPL Contents Protector」は、AIによるコンテンツの無断学習・利用を抑止する新技術を搭載している。クリエイターが安心してコンテンツを公開できる環境構築を目指す。
株式会社コロプラは24日、AIによるコンテンツの無断学習・利用を防ぐ新アプリ「COLOPL Contents Protector」の無料提供を開始したと発表した。同アプリは、生成AI技術の普及に伴い深刻化するクリエイターの権利保護問題に対応するもので、独自開発の保護技術により、画像や動画などのデジタルコンテンツをAIによる無断利用から守る。
同アプリの核となる技術は「ステルス透かし機能」と呼ばれる仕組みで、人間の目には見えない特殊なマーカーをコンテンツに埋め込む。このマーカーにより、AIが学習を試みた際に正常な解析を阻害し、無断での学習データ化を防ぐ。コロプラによると、現在主流の生成AIモデル7種に対して平均92%の保護効果を確認したという。
近年、生成AIの急速な発展により、インターネット上の画像や文章が無断で学習データとして利用される問題が深刻化している。日本国内では2025年に約15万件のAI関連著作権トラブルが報告されており、前年比で3.2倍に増加した。特にイラストレーターや写真家などのクリエイターからは「作品を公開することへの不安が高まっている」との声が相次いでいた。
COLOPL Contents Protectorは、iOS・Android両対応のスマートフォンアプリとして提供される。ユーザーは撮影した写真や作成したイラストなどをアプリ経由で保護処理し、SNSや作品投稿サイトに安心して公開できる。処理時間は1枚あたり平均3秒で、画質の劣化はほとんど生じないという。月間1,000枚までの処理が無料で利用可能で、それ以上は有料プランも用意される。
コロプラの技術開発担当取締役は「AI技術の発展とクリエイターの権利保護は両立すべき課題」と述べ、「我々の技術により、創作活動がより活発になることを期待している」とコメントした。同社は今後、音楽や3Dモデルなど、対応コンテンツの拡大も予定している。
業界では他社も類似の保護技術開発を進めており、AI時代におけるコンテンツ保護は新たな技術競争分野として注目を集めている。政府も来年度からAI利用に関するガイドライン強化を予定しており、技術的解決策と法的整備の両面からクリエイター保護の環境整備が加速すると予想される。