高市早苗首相は7日の衆院予算委員会で、先の衆院解散を決断した際の党内状況について「みんな怒り狂っていた」と率直に振り返りました。解散判断の舞台裏を明かすのは異例で、当時の自民党内の混乱ぶりが浮き彫りになりました。
高市首相は答弁で、解散決定に至るまでの経緯について詳しく説明しました。「党内では様々な意見があり、特に選挙情勢を懸念する声が多かった」とし、「正直に申し上げれば、皆怒り狂っていたというのが実情でした」と述べました。その上で「非常に重い決断だった」と当時の心境を語りました。
関係者によると、解散発表前の自民党内では、支持率の低下や政治資金問題の影響を受けて選挙戦への不安が高まっていたとされます。特に選挙区事情が厳しい議員からは強い反対意見が出ていたとみられ、党執行部と一般議員の間で意見が分かれる状況が続いていました。
衆院解散は昨年12月に実施され、その後の総選挙では自民党が過半数を維持したものの、議席数は減少する結果となりました。選挙戦では政治資金問題や経済政策を巡って厳しい批判を受け、一部選挙区では苦戦を強いられました。
政治評論家からは「首相が解散判断の内幕をここまで率直に語るのは珍しい」との声が上がっています。業界関係者は「党内の反対を押し切った解散だったことが改めて明確になった」と分析しており、当時の政治情勢の複雑さを物語るものとして注目されています。
今回の発言は、高市首相の政治手法や意思決定プロセスを示すものとして各方面で議論を呼ぶ可能性があります。野党側は「党内の意見を軽視した独断的な判断だった」と批判を強める構えを見せており、国会論戦での新たな争点となる見通しです。今後の政権運営において、党内融和をどう図っていくかが課題となりそうです。
