岩手県内で「健康麻雀」を通じた地域コミュニティ活動が広がりを見せています。賭けをしない、酒を飲まない、タバコを吸わないの「3ない」を原則とした健康麻雀は、高齢者を中心に新たな交流の場として注目されており、参加者数は増加傾向にあります。
健康麻雀の愛好者たちは「はまかだ」を合言葉に活動しています。これは方言で「一緒に行こう」という意味で、地域の絆を象徴する言葉として親しまれています。県内の各地域センターや公民館では、週に数回の健康麻雀教室が開催されており、参加者は60代から80代が中心となっています。
この取り組みの背景には、東日本大震災後の地域コミュニティの再構築があります。震災により従来の地域のつながりが希薄化する中、新たな交流の場を求める声が高まっていました。健康麻雀は認知機能の維持・向上や社会参加の促進効果が期待されており、介護予防の観点からも自治体の支援を受けるケースが増えています。
県内の健康麻雀サークルは推計で50団体を超えるとみられ、参加者数は延べ2000人程度に達している模様です。各サークルでは初心者向けの講習会も定期的に開催されており、麻雀未経験者でも気軽に参加できる環境づくりに力を入れています。
健康麻雀の普及により、参加者からは「外出する機会が増えた」「新しい友人ができた」「頭の体操になる」といった声が聞かれています。地域の福祉関係者は、孤立しがちな高齢者の社会参加を促す効果的な取り組みとして評価しており、今後も活動の拡大が期待されています。
今後は若い世代への普及や、オンラインを活用した新たな交流形態の模索も検討されています。健康麻雀を核とした地域コミュニティの活性化は、超高齢社会における社会参加のモデルケースとして、他の地域からも注目を集めそうです。
