ハンガリーで4月12日朝、議会選挙の投票が開始されました。今回の選挙は、2010年から約14年間にわたって政権を維持してきたヴィクトル・オルバン首相率いるフィデス・ハンガリー市民同盟(フィデス党)への審判として注目を集めています。
ハンガリーの議会(国民議会)は一院制で、任期4年の199議席で構成されています。今回の選挙では約800万人の有権者が投票権を持ち、全国の投票所で午前6時から午後7時まで投票が実施されています。選挙制度は小選挙区制と比例代表制を組み合わせた混合制が採用されており、106の選挙区選挙と93の比例代表選挙が同時に行われています。
オルバン政権は長期間にわたり、反移民政策や司法制度改革、メディア規制などを推進してきました。これらの政策は欧州連合(EU)との間で度々対立を生み、EUからの制裁措置も発動されています。特に法の支配をめぐる問題では、EUがハンガリー向け予算の一部凍結措置を継続しており、両者の関係は緊張状態が続いています。
今回の選挙戦では、経済問題も重要な争点となっています。ハンガリーのインフレ率は近年高水準で推移しており、国民生活への影響が懸念されています。また、ウクライナ情勢をめぐるハンガリーの外交姿勢についても、有権者の関心が高まっているとみられます。
野党陣営は選挙協力を通じてオルバン政権に対抗する構えを見せており、複数の政党が統一候補を擁立している選挙区もあります。世論調査では与党フィデス党が優位を保っているとする結果が多いものの、投票率や無党派層の動向が最終的な結果を左右する可能性があります。
この選挙結果は、ハンガリー国内政治のみならず、EU全体の政治情勢にも大きな影響を与えるとみられています。オルバン政権が続投した場合、EUとの対立が長期化する可能性がある一方、政権交代が実現すれば、ハンガリーとEUの関係改善に向けた転換点となる可能性があります。開票作業は投票終了後に開始され、大勢判明は日本時間13日未明から朝にかけてとなる見通しです。
