衆議院の選挙制度協議会の座長が逢沢一彦氏から鈴木馨祐氏に交代することが14日、関係者への取材で明らかになった。高市早苗首相率いる自民党の方針として決定されたもので、今週中にも協議が再開される見通しです。
衆院選挙制度協議会は、小選挙区の「一票の格差」是正や選挙制度改革について各党間で協議を行う場として設置されています。これまで逢沢氏が座長を務めてきましたが、協議の膠着状態を打開するため、新たな座長のもとで議論を活性化させる狙いがあるとみられます。
一票の格差をめぐっては、最高裁が2021年の衆院選について「違憲状態」との判断を示しており、抜本的な制度改革が求められています。現在の小選挙区では、最も人口の少ない選挙区と多い選挙区の格差が約2倍に達しており、憲法の平等原則に反するとの指摘が続いています。
新座長に就任する鈴木氏は、これまで党内で選挙制度改革に関する議論に積極的に参加してきた経緯があります。関係者によると、鈴木氏は就任後、まず各党との意見交換を通じて論点整理を行い、具体的な改革案の検討に入る方針とされています。
選挙制度改革については、野党側からも区割りの大幅見直しや比例代表制度の拡充などの提案が出されており、与野党間での調整が課題となっています。特に次回の国勢調査結果を踏まえた区割り見直しのタイミングを考慮すると、今年中の一定の方向性決定が重要とされています。
協議会の再開時期について、関係者は今週後半から来週初めを想定していると説明しています。座長交代により、これまで停滞気味だった議論が前進するかどうかが注目されるところです。高市政権としても、憲法問題に関わる重要課題として、選挙制度改革への取り組み姿勢を示す機会となる可能性があります。
