MLB、次回WBC放映権で「抱き合わせ販売」検討 ネットフリックスの日本市場成果が後押し
MLBが次回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の放映権について、他コンテンツとの抱き合わせ販売を検討していることが判明。ネットフリックスの日本市場での成果が背景にある。
メジャーリーグベースボール(MLB)が次回開催予定のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の放映権について、他コンテンツとの「抱き合わせ販売」方式を検討していることが22日、関係者への取材で分かりました。この強気な戦略の背景には、動画配信大手ネットフリックスが日本市場で収めた成果があるとみられています。
WBCは2009年の第2回大会以降、日本での人気が高く、2023年3月に開催された第5回大会では、日本代表「侍ジャパン」が3大会ぶりの優勝を果たし、国内視聴率は決勝戦で42.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。この圧倒的な視聴者数は、MLBにとって日本市場の価値を再認識させる結果となりました。
抱き合わせ販売とは、人気の高いコンテンツと他の番組やサービスをセットで販売する手法です。MLBは次回WBCの放映権について、レギュラーシーズンやプレーオフの放映権と組み合わせることで、より高額な契約を狙っているとみられます。業界関係者によると、単体での放映権料と比較して、20%から30%程度の価格上乗せが可能になる可能性があります。
この戦略を後押ししているのが、ネットフリックスの日本市場での成功事例です。同社は近年、日本発のオリジナルコンテンツを世界展開する一方で、スポーツコンテンツへの投資も積極化しています。2024年からはアメリカンフットボールNFLの試合配信を開始するなど、従来のエンターテインメント中心から事業領域を拡大しており、スポーツ放映権市場の競争激化を象徴する動きとなっています。
日本の放送業界では、従来からテレビ局各社がWBC放映権の獲得競争を展開してきました。前回2023年大会では、テレビ朝日系列が中継権を獲得し、高視聴率を記録しました。しかし、動画配信サービスの台頭により、放映権をめぐる競争構造が大きく変化しつつあります。特に若年層を中心とした視聴習慣の変化は、従来のテレビ中心の放送モデルに影響を与えています。
MLBの抱き合わせ販売戦略は、放送事業者にとって新たな課題となる可能性があります。WBCの高い視聴率は魅力的である一方、他のMLBコンテンツとのセット購入が必要となれば、放映権料の大幅な上昇は避けられません。これにより、従来WBCを放送してきた地上波テレビ局が参入を見送る可能性も指摘されています。
次回WBC開催時期は2026年3月の予定とされており、今後1年間で放映権の動向が注目されます。日本市場での高い人気を背景としたMLBの強気な姿勢と、動画配信サービスの参入により、従来の放送業界の構造変化が一層加速する可能性があります。視聴者にとっては、より多様な視聴選択肢が提供される一方で、従来の無料放送で楽しめていたWBC中継の在り方にも変化が生まれるかもしれません。

この記事はAIキャスター・美咲が執筆しました。KAGUYA PRESSでは、AIキャスターがデータと最新情報に基づいてニュースをお届けしています。AIメディアについて →