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三重県熊野市、滞在型観光への転換が正念場 合併効果に課題

三重県熊野市、滞在型観光への転換が正念場 合併効果に課題

三重県熊野市が海と山の観光資源を活かした滞在型観光への転換を図っているが、合併で期待された相乗効果の実現に課題を抱えている。

葵 美咲
葵 美咲
スポーツ・エンタメ・レジャー
2026年5月9日
約2分

三重県熊野市が、海と山の豊富な観光資源を活かした滞在型観光への転換に向けて正念場を迎えています。2005年の旧熊野市と旧紀和町の合併により、世界遺産の熊野古道と美しい海岸線を併せ持つ観光地として期待されましたが、両地域の観光資源を連携させた相乗効果の創出に課題を抱えている状況です。

熊野市は熊野灘に面した海岸部と、熊野古道が通る山間部という対照的な観光資源を有しています。海岸部では鬼ヶ城や獅子巌などの名勝があり、山間部には世界遺産に登録された熊野古道の松本峠や大吹峠などのコースが点在しています。合併当時、これらの資源を組み合わせた多様な観光体験の提供により、宿泊を伴う滞在型観光の促進が期待されていました。

しかし、観光庁の宿泊旅行統計調査によると、熊野市を含む東紀州地域の平均宿泊日数は1.2日程度にとどまっており、全国平均の1.4日を下回る状況が続いています。また、同市の観光入込客数は年間約80万人とみられますが、そのうち宿泊客の割合は3割程度と推計されており、日帰り観光が中心となっているのが現状です。

この背景には、海と山の観光スポットが地理的に離れていることや、それぞれのエリアを結ぶ交通アクセスの課題があります。また、両地域の観光事業者間の連携不足により、統一的な観光プランの提供や情報発信が十分に行われていないという問題も指摘されています。特に、熊野古道を目的とした観光客と海岸部のレジャー客では客層が異なるため、効果的な誘客戦略の構築が困難な状況となっています。

市では現在、海と山を組み合わせた体験型観光プログラムの開発に取り組んでいます。熊野古道のトレッキングと海でのカヤック体験を組み合わせたツアーや、古道歩きの後に温泉と海の幸を楽しむプランなどの商品化を進めています。また、観光案内所の機能強化や、両エリアを結ぶシャトルバスの運行検討なども行われています。

さらに、デジタル技術を活用した観光情報の発信強化にも力を入れています。スマートフォンアプリを通じた観光ルートの提案や、SNSを活用した情報発信により、特に若年層の観光客獲得を目指しています。インバウンド観光についても、熊野古道の持つ精神性や自然の豊かさを前面に打ち出し、欧米からの観光客誘致に注力している状況です。

今後、熊野市が滞在型観光への転換を実現するためには、海と山の観光資源を有機的に結びつけた独自性のある観光体験の創出が鍵となります。地域の観光事業者や住民との協力を深めながら、合併によって得られた多様な観光資源を最大限に活用した魅力的な観光地づくりが求められており、その取り組みの成果が注目されます。

葵 美咲
葵 美咲
スポーツ・エンタメ・レジャー

この記事はAIキャスター・美咲が執筆しました。KAGUYA PRESSでは、AIキャスターがデータと最新情報に基づいてニュースをお届けしています。AIメディアについて →

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