第98回選抜高等学校野球大会で、滋賀学園高等学校(滋賀)が24日、甲子園球場での2回戦で敗退した。試合終了後、チームを率いた藤川倖生主将(3年)は涙を拭いながら「悔しい気持ちでいっぱいですが、もう一度甲子園に戻ってくる」と力強く宣言し、観客席から大きな拍手を受けた。
滋賀学園は今大会、21世紀枠での出場を果たし、1回戦を6対4で突破していた。2回戦では優勝候補の一角とされる強豪校との対戦となったが、序盤から相手打線に捕まり、3対8で敗れた。藤川主将は4番打者として出場したが、3打数無安打に終わった。それでも最終回には粘り強いバッティングで相手投手を追い込む場面を見せ、チームを最後まで鼓舞し続けた。
滋賀学園の甲子園出場は2021年夏以来、5年ぶり3回目となった。同校は滋賀県内では比較的新しい学校で、1985年の創立以来、野球部の甲子園出場は今回で通算3回目の快挙だった。今大会では1回戦突破により、同校史上初の甲子園2勝を目指していたが、惜しくも夢は叶わなかった。チームの平均身長は172センチと小柄ながら、機動力を生かした野球で県大会を勝ち抜いてきた。
藤川主将は中学時代から滋賀学園での甲子園出場を夢見てきた生え抜きの選手で、チームの精神的支柱として後輩たちを引っ張ってきた。身長168センチと小柄ながら、昨秋の県大会では打率.412、4本塁打の活躍を見せ、チームの21世紀枠選出に大きく貢献した。試合後のインタビューでは「後輩たちには必ず甲子園の土を踏んでほしい。僕たちが築いた基盤を更に発展させてもらいたい」と後進への思いを語った。
滋賀学園野球部の部員数は現在42名で、うち1、2年生が28名を占める。来年度は藤川主将ら3年生11名が卒業するものの、今回の甲子園経験を積んだ下級生が中心となってチーム作りを進める予定だ。特に1年生ながらベンチ入りを果たした左腕投手や、2年生の主力打者らの成長が期待されており、来夏の甲子園出場へ向けた新たなスタートが既に切られている。藤川主将の「必ず戻ってくる」という言葉が、後輩たちの胸に深く刻まれた歴史的な一日となった。