高市内閣と参議院自民党の間で、2026年度予算案の審議を巡る方針の違いが鮮明となり、予算の年度内成立が見送られる見通しとなりました。政府・与党関係者によると、参院での審議日程調整が難航しており、4月以降にずれ込む可能性が高いとみられています。
予算案は衆議院では2月下旬に可決されていましたが、参議院での審議が遅れています。参院自民党内では、イラン情勢への対応など外交・安全保障分野での予算配分について慎重な検討が必要との声が上がっており、十分な審議時間の確保を求めています。一方、高市首相サイドは早期成立を目指す姿勢を示していました。
2026年度予算案は一般会計総額が前年度比で増額となる見込みで、防衛費や社会保障費の増大が主な要因とされています。特に、中東情勢の緊迫化を受けた防衛関連予算の拡充や、エネルギー安全保障対策費の計上が焦点となっていました。
予算の年度内成立が見送られることで、4月1日から暫定予算での対応が検討されています。暫定予算は通常、前年度予算の一定割合を基準とした限定的な内容となるため、新規事業の開始や大型公共事業の着手に影響が出る可能性があります。
政治的な影響も懸念されています。高市内閣の支持率は報道ベースで40%台前半とされており、予算成立の遅れが政権運営にさらなる影響を与える可能性があります。与党内からは、党内結束の重要性を指摘する声も出ています。
今後は参院での集中審議を通じて、与野党間での合意形成が図られる見通しです。政府・与党は4月中旬までの成立を目指すとしていますが、野党側の対応や国際情勢の変化によっては、さらに審議が長期化する可能性もあり、予算成立時期の見通しは不透明な状況が続いています。
