高市首相の年度内成立方針に自民内から批判 参院予算審議が難航
高市首相が年度内での予算成立に固執する姿勢に対し、自民党内から「現実を見ていない」との批判が相次いでいます。参議院での審議が大きなハードルとなっています。
高市首相が2026年度予算の年度内成立を目指す方針に対し、自民党内から「現実を見ていない」との批判の声が上がっています。参議院での予算審議が難航する中、与党内でも首相の姿勢に疑問視する意見が相次いでいる状況です。
政府は当初、3月中の予算成立を目標としていましたが、参議院では野党による質疑時間の延長要求や、予算案に対する厳しい追及が続いており、審議は予定よりも大幅に遅れています。与党関係者によると、現在の審議状況では年度内成立は極めて困難とみられています。
自民党内では、首相の「年度内成立」への固執について、現実的な審議スケジュールを軽視しているとの見方が広がっています。党内の一部からは、無理な日程調整を強行することで、かえって予算審議の質を損なう恐れがあるとの懸念も示されています。
参議院では、予算委員会での質疑が連日続いているものの、野党側は政府の経済政策や社会保障制度改革について詳細な説明を求めており、審議は長期化の様相を呈しています。予算案の規模は過去最大の約120兆円(推計)とされており、その内容の精査には相当の時間を要するとの見方が強まっています。
過去のデータを見ると、参議院での予算審議が年度をまたぐケースは近年増加傾向にあり、2020年代に入ってからは約4割のケースで4月以降の成立となっています。専門家は、現在の政治情勢や審議状況を踏まえると、今回も同様の経過をたどる可能性が高いと分析しています。
今後の見通しとして、与党は4月上旬の予算成立を目指す方向で調整を進めるとみられますが、野党の協力を得られるかが焦点となります。暫定予算の編成も視野に入れた対応が必要となる可能性があり、政府・与党の政権運営能力が問われる局面となっています。
