セプテーニと電通、AI活用の新会社設立
デジタルマーケティング大手のセプテーニと電通ダイレクトが、AIとクリエイティブ制作を融合させた新会社「AIクリエイションラボ」を設立したと発表しました。
デジタルマーケティング大手のセプテーニ・ホールディングスと電通グループの電通ダイレクトマーケティングは、AIとクリエイティブ制作の融合を推進する新会社「AIクリエイションラボ」を共同で設立したと発表しました。同社は広告・マーケティング業界におけるAI技術の活用を本格化させる狙いがあるとみられます。
新会社は両社のデジタルマーケティングとクリエイティブ制作の知見を組み合わせ、生成AIを活用した広告コンテンツの制作や、データ分析に基づくマーケティング戦略の立案などを手がける予定です。特に動画広告やバナー広告の制作において、従来の人的作業を大幅に効率化できる可能性があるとされています。
国内の広告市場においてデジタル広告の占める割合は年々増加しており、2023年には総広告費の約50%に達したとの推計もあります。一方で、クリエイティブ制作のコストや制作期間の短縮が業界全体の課題となっており、AI技術の導入による解決策への期待が高まっています。
生成AI技術の急速な進歩により、テキストや画像、動画の自動生成が実用レベルに達しつつあります。海外では既に大手広告代理店がAI生成コンテンツを商用利用する事例も報告されており、日本国内でも同様の動きが加速するとみられています。
ただし、AI生成コンテンツには著作権や肖像権の問題、ブランドイメージとの整合性確保など、解決すべき課題も残されています。業界関係者からは、技術的な効率化と品質管理のバランスを取ることが重要との指摘も出ています。
新会社の設立により、両社は広告制作プロセスの変革を進めるとともに、クライアント企業のマーケティング活動における新たな価値創造を目指すとしています。今後、AI技術を活用したマーケティングソリューションの開発競争が広告業界全体で本格化する可能性が高く、業界の構造変化が加速することが予想されます。
