セプテーニと電通ダイレクト、AI活用の新会社設立
デジタルマーケティングのセプテーニと電通ダイレクトが、AIとクリエイティブの融合を目指す新会社「AIクリエイションラボ」を設立したと発表しました。
デジタルマーケティング企業のセプテーニ・ホールディングスと電通ダイレクトマーケティングは31日、AIとクリエイティブの融合を推進する新会社「AIクリエイションラボ」を共同設立したと発表しました。同社は生成AIを活用したマーケティングクリエイティブの制作支援サービスを展開し、広告業界のデジタル変革を加速させる方針です。
新会社は両社の知見を結集し、AI技術を活用したクリエイティブ制作の自動化・効率化に取り組みます。特に、大量のデータ分析に基づく最適なクリエイティブの生成や、パーソナライゼーションされた広告コンテンツの制作を主力事業とする計画です。資本金や出資比率については明らかにされていませんが、両社が対等な立場で事業を推進するとみられます。
近年、生成AI技術の急速な発達により、広告・マーケティング業界では制作プロセスの変革が求められています。従来は人手に依存していたクリエイティブ制作において、AIを活用することで制作時間の短縮とコスト削減を実現できると期待されています。業界関係者によると、AI活用により制作効率が従来比で3倍から5倍向上する可能性があるとされています。
セプテーニ・ホールディングスは2005年の東証マザーズ上場以来、デジタルマーケティング分野で事業を拡大してきました。一方、電通ダイレクトマーケティングは電通グループの中核企業として、ダイレクトマーケティング領域で豊富な実績を持ちます。両社の連携により、技術力と営業力を組み合わせたサービス提供が可能になると期待されています。
国内の広告市場は2023年時点で約7兆円規模とされており、そのうちデジタル広告が占める割合は50%を超えています。AI技術の普及により、この分野での競争が一層激化することが予想されます。新会社では初年度から黒字化を目指すとともに、将来的には海外展開も視野に入れているとみられます。
今後、AIクリエイションラボは既存の広告代理店やマーケティング会社との差別化を図りながら、新たな価値創造に取り組む予定です。生成AI市場の拡大とともに、広告業界全体のデジタル化がさらに進展することが予想され、同社の動向が業界に与える影響に注目が集まります。
