ZOZO、AI活用指標「AZARS」を導入 全社的なAI戦略推進へ
ファッション通販大手のZOZOが独自のAI活用指標「All ZOZO AI Readiness Score(AZARS)」を導入したことが明らかになりました。同社のAI戦略の全社展開を加速させる取り組みとして注目されています。
ファッション通販大手のZOZOが、独自のAI活用指標「All ZOZO AI Readiness Score(AZARS)」を導入したことが4月8日、明らかになりました。この指標は、同社の各部門におけるAI技術の活用度や準備状況を数値化して評価するもので、全社的なAI戦略の推進を目的としています。
AZARSは、各部門のAI活用レベルを総合的に評価する独自の指標システムです。業務プロセスの自動化度、データ活用の成熟度、AI人材の配置状況、技術インフラの整備状況などを複数の観点から数値化し、部門ごとの強みや課題を可視化できるとされています。これにより、各部門が自身のAI活用状況を客観的に把握し、改善点を明確にできる仕組みを構築しました。
ZOZOは従来から、商品レコメンデーション機能「ZOZOMAT」や体型計測技術「ZOZOSUIT」など、AI技術を活用したサービス展開に力を入れてきました。しかし、これまでは各部門のAI活用が個別最適化にとどまっていたとの指摘もあり、全社横断的な取り組みが課題となっていました。
国内のファッションEC市場は2025年に約2兆5000億円規模に達するとの推計もあり、競争が激化する中で差別化が重要となっています。特に、パーソナライゼーション技術や在庫最適化、顧客サービスの自動化など、AI技術の活用が業界全体で進んでおり、各社とも独自の取り組みを強化している状況です。
業界関係者によると、ファッション業界では季節性やトレンドの変化が激しく、需要予測や在庫管理にAI技術を活用する企業が増加しているとされています。また、オンライン接客やサイズ推奨機能など、顧客体験の向上を目的としたAI導入も活発化しており、各社の技術力が競争力に直結する傾向が強まっています。
ZOZOは今回のAZARS導入により、部門間の連携強化やベストプラクティスの共有を促進し、全社的なAI活用レベルの底上げを図る方針です。同指標を基に定期的な評価と改善を実施し、AI技術を活用した新サービスの開発や既存サービスの高度化を加速させる計画とみられます。今後、同社のAI戦略がどのように展開され、競合他社や業界全体にどのような影響を与えるか注目が集まっています。
