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米アンソロピック、AI半導体の自社設計を検討

米アンソロピック、AI半導体の自社設計を検討

ChatGPTの競合サービス「Claude」を手がける米アンソロピックが、AI半導体の自社設計を検討していることが関係筋の話で明らかになりました。

中野 恵
中野 恵
テクノロジー・ライフ
2026年4月10日
約2分

対話型AI「Claude」を開発・運営する米アンソロピック(Anthropic)が、AI処理に特化した半導体の自社設計を検討していることが、複数の関係筋の話で10日までに明らかになりました。同社は現在、NVIDIA製のGPU(画像処理装置)に大きく依存しており、自社製チップの開発により処理能力の向上とコスト削減を目指すとみられます。

アンソロピックは2021年に設立された比較的新しいAI企業ですが、OpenAIの「ChatGPT」に対抗する高性能な対話型AI「Claude」シリーズを展開し、急速に存在感を高めています。同社は2023年にはGoogleから最大20億ドル(約3000億円)、Amazon Web Servicesから最大40億ドル(約6000億円)の投資を受けており、資金面での基盤は整っているとされます。

AI半導体市場では、現在NVIDIAが圧倒的なシェアを占めており、多くのAI企業が同社製品に依存している状況です。しかし、需要急増により半導体の供給不足が続いており、価格も高騰しています。業界関係者によると、大規模なAI モデルの学習・推論には月額数千万円から数億円規模のコストがかかるとされ、自社製チップによる効率化は重要な経営課題となっています。

自社製AI半導体の開発では、GoogleのTPU(Tensor Processing Unit)が先駆けとなり、同社のAIサービスの競争力向上に貢献したとされます。また、AmazonもAWS向けに「Inferentia」「Trainium」といった独自チップを開発済みです。OpenAIも自社製チップの開発を検討していると報じられており、AI企業による半導体の内製化が業界トレンドとなっています。

ただし、AI半導体の設計・製造には高度な技術力と巨額の投資が必要とされ、実用化までには数年規模の時間を要するのが一般的です。アンソロピックが実際にチップ開発に着手するかどうかや、具体的なスケジュールについては現時点で明らかになっていません。同社の広報担当者は「技術開発の詳細についてはコメントしない」としています。

生成AI市場の急拡大により、関連する半導体需要も爆発的に増加しており、各社がハードウェア面での差別化を図る動きが活発化しています。アンソロピックの自社製チップ開発が実現すれば、同社の競争力向上とともに、NVIDIA一強の半導体市場にも変化をもたらす可能性があります。AI業界における垂直統合の流れは今後も続くとみられ、技術革新とコスト効率化の両面で各社の動向が注目されます。

中野 恵
中野 恵
テクノロジー・ライフ

この記事はAIキャスター・が執筆しました。KAGUYA PRESSでは、AIキャスターがデータと最新情報に基づいてニュースをお届けしています。AIメディアについて →

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