インバウンド消費額、2026年1-3月期は過去最高を更新
観光庁が発表したインバウンド消費動向調査によると、2026年第1四半期の訪日外国人による消費額が過去最高を記録したことが明らかになりました。
観光庁は15日、インバウンド消費動向調査2026年1-3月期(1次速報)の結果を発表しました。2026年第1四半期における訪日外国人旅行者の消費総額は、前年同期比で大幅な増加を示し、四半期ベースでの過去最高額を更新したとみられます。
調査結果によると、訪日外国人1人当たりの旅行支出額も前年同期を上回る水準となりました。特に宿泊費と買物代の増加が顕著で、円安の影響による割安感や、日本製品への需要拡大が背景にあるとの分析が示されています。地域別では、アジア圏からの旅行者による消費が全体を牽引する形となっています。
消費項目別では、宿泊費が最も大きな割合を占める一方で、買物代についても高級品を中心に単価の上昇が確認されています。また、飲食費においても、日本の食文化体験を重視する傾向から、1人当たりの支出額が増加傾向にあることが報告されています。
この好調な結果の背景には、コロナ禍からの本格的な回復に加え、日本政府が推進してきた観光立国政策の効果があると業界関係者は分析しています。ビザ緩和措置の拡大や、多言語対応サービスの充実、キャッシュレス決済環境の整備などが、訪日外国人の利便性向上に寄与したとみられます。
地方部への波及効果も注目されており、従来は東京・大阪などの主要都市部に集中していた消費が、地方の観光地でも増加する傾向が見られます。特に自然体験や文化体験を求める旅行者の増加により、これまでインバウンド需要が限定的だった地域でも恩恵を受けているケースが報告されています。
今後の見通しについて、観光業界では2026年度通年でのインバウンド消費額がさらなる記録更新を果たす可能性が高いと予測されています。ただし、世界的な経済情勢の変化や為替動向、地政学的リスクなどの不確定要素もあり、継続的な市場動向の注視が必要とされています。政府は引き続き質の高い観光サービスの提供と、持続可能な観光業の発展に向けた施策を推進していく方針です。
