日本ガイシ(NGK)は4月30日、半導体製造装置用セラミック部品の需要が好調に推移していることを受け、2026年度(2026年4月〜2027年3月期)の業績予想を上方修正し、過去最高益を見込むと発表しました。AI(人工知能)の普及やデータセンターの拡充に伴う半導体需要の拡大が、同社の主力事業である電力・産業システム事業を押し上げる形となっています。
NGKの半導体製造装置用セラミック製品は、半導体ウエハーの加工工程で使用される高耐熱性・高純度のセラミック部品が中心です。これらの部品は半導体の微細化技術の進展に欠かせない素材として、世界の主要半導体メーカーから高い評価を得ています。特に最先端の半導体製造プロセスにおいて、NGKの技術力が重要な役割を果たしているとみられます。
半導体業界では、生成AI技術の急速な普及により、高性能なプロセッサーやメモリーチップの需要が急拡大しています。また、自動車の電動化やIoT機器の普及も半導体需要を押し上げる要因となっており、これらの市場動向がNGKの業績向上に寄与している状況です。業界関係者によると、この需要拡大傾向は当面続くとの見方が強いとされています。
NGKの電力・産業システム事業は、碍子(がいし)などの従来製品に加え、半導体関連のセラミック製品が収益の柱として成長してきました。同社は研究開発投資を継続的に行い、半導体製造プロセスの高度化に対応した新製品の開発を進めています。これらの取り組みが、競合他社との差別化と市場シェアの拡大につながっているとみられます。
セラミック部品メーカー各社の業績も軒並み好調で、半導体製造装置業界全体の活況を反映しています。特に日本企業は高い技術力を背景に、世界市場での競争力を維持しており、今後も継続的な成長が期待されています。半導体製造の技術革新が続く中、セラミック部品の重要性はさらに高まる可能性があります。
今後の見通しについて、NGKは半導体市場の中長期的な成長を背景に、セラミック事業の拡大を図る方針です。AI技術の進歩や次世代通信技術の普及により、半導体需要は今後数年間にわたって堅調に推移するとの予測が多く、NGKをはじめとする関連企業の業績向上が継続する可能性が高いと業界では見られています。
