ソフトバンクG、AIデータセンター・ロボティクス新会社「Roze」設立計画発表
ソフトバンクグループが人工知能データセンターとロボティクス事業を統合した新会社「Roze」の設立を計画していることが明らかになりました。米国での上場も視野に入れているとされます。
ソフトバンクグループ(SBG)が、人工知能(AI)データセンターとロボティクス事業を統合した新会社「Roze」の設立を計画していることが関係者への取材で分かりました。同社は将来的に米国での株式上場も視野に入れているとみられ、AI・ロボット分野での事業拡大を本格化させる構えです。
新会社「Roze」は、急速に拡大するAIサービス需要に対応するデータセンター運営と、産業用ロボットや自動化技術の開発・提供を統合的に行う企業として設立される予定です。AIの学習や推論処理に必要な大規模な計算インフラと、実世界での応用を担うロボティクス技術を一体化することで、シナジー効果の創出を狙うものとみられます。
ソフトバンクグループは近年、AI関連投資を積極的に展開しており、2023年にはARM社の再上場を果たし、約120億ドル(推計1兆8000億円相当)の資金調達に成功しています。また、ChatGPTを開発したOpenAIをはじめ、多数のAI企業への投資も続けており、AI分野での事業ポートフォリオ拡充を進めています。
データセンター市場は、生成AI技術の普及により急激な成長を続けています。業界関係者によると、AI向けデータセンターの世界市場規模は2024年の推計300億ドルから、2030年には1000億ドル規模まで拡大する可能性があるとされています。一方、産業用ロボット市場も製造業の自動化需要拡大により、年率10%を超える成長が見込まれています。
新会社の米国上場計画については、具体的な時期や調達規模は明らかになっていませんが、ソフトバンクグループにとって重要な資金調達手段となる可能性があります。同社は2024年度末時点で約13兆円の有利子負債を抱えており、事業の切り出しによる資金調達は財務改善の観点からも重要な戦略とみられます。
AI・ロボティクス分野では、米国のNVIDIAやGoogle、中国のBaiduなど大手テック企業が激しい競争を繰り広げています。ソフトバンクグループの新会社「Roze」が、データセンターとロボティクスの統合というユニークなアプローチで、この競争の中でどのような地位を築くかが注目されます。今後数か月以内に、より詳細な事業計画や設立スケジュールが発表される見通しです。
