HEROZ、生成AI「ASK」がNotionやSlackと連携開始
HEROZが法人向け生成AI SaaS「HEROZ ASK」でMCP対応を開始し、主要ビジネスツールとの連携を可能にした。
AI開発企業のHEROZ(東証プライム)は13日、法人向け生成AI SaaS「HEROZ ASK」において、主要ビジネスツールとの連携を可能にする「MCP(Model Context Protocol)」への対応を開始したと発表しました。これにより、企業で広く利用されているNotionやBox、Slackなどのツールと直接連携できるようになります。
MCPは、AI モデルがさまざまなデータソースやツールにアクセスするための標準化されたプロトコルです。従来、企業が生成AIを活用する際には、各ツール間でのデータ連携に手間がかかることが課題となっていましたが、MCP対応により、これらの障壁が大幅に軽減されると期待されています。
今回の対応により、ユーザーはNotionのドキュメント管理機能、Boxのクラウドストレージ、Slackのコミュニケーション機能を「HEROZ ASK」と直接連携させることが可能になります。例えば、Notion内の企業資料を参照しながらAIが回答を生成したり、Box内のファイルを検索・分析したりする作業が、これまでよりもスムーズに行えるようになります。
法人向け生成AI市場は急速な拡大を続けており、IDC Japanの調査によると、国内の生成AIソフトウェア市場規模は2023年の約400億円から2028年には約3,000億円に達する見込みとされています。この成長の背景には、企業がDX推進の一環として業務効率化を求めていることがあります。
特に、企業内に蓄積された膨大なデータを有効活用することが、生成AI導入における重要な要素となっています。従来は各ツールに散在するデータを統合することが技術的な課題でしたが、MCP対応によりこうした課題の解決が進むとみられています。
HEROZは将棋AIの開発で知られる企業ですが、近年は法人向けAIソリューションにも注力しています。同社の「HEROZ ASK」は、企業の特定業務に特化したカスタマイズが可能な点が特徴で、金融や製造業など幅広い業界での導入実績を持っています。
今後、同社はMCP対応ツールの拡大を進めるとともに、より多くの企業ツールとの連携を強化していく方針とみられます。企業の生産性向上に向けた生成AI活用の裾野が広がることで、市場全体の成長がさらに加速する可能性があります。
