シャープは15日、同社のテレビブランド「AQUOS」向けの新AIサービス「AQUOS AI」の提供を開始したと発表しました。このサービスは、ユーザーの視聴習慣を学習し、個人の好みに合わせた番組推薦や操作支援を行う機能を搭載しています。
AQUOS AIは、ユーザーが視聴する番組のジャンルや時間帯、視聴時間などのデータを分析し、機械学習技術を活用してパーソナライズされたコンテンツを提案します。また、音声認識機能により、リモコンを使わずに番組検索や音量調整などの操作が可能になります。プライバシー保護のため、学習データは暗号化されてローカル処理される仕組みを採用しています。
対象となるのは、2024年以降に発売された4K液晶テレビ「AQUOS XLED」シリーズと有機ELテレビ「AQUOS OLED」シリーズの一部機種です。既存ユーザーもソフトウェアアップデートにより順次利用可能になる予定で、推計で約50万台が対象とみられます。
国内テレビ市場では、動画配信サービスの普及により視聴スタイルが多様化しており、各メーカーがAI機能の強化に注力しています。業界関係者によると、AIを活用したユーザー体験の向上は、テレビメーカーにとって重要な差別化要素になっているとのことです。
シャープは今回のサービス開始により、2026年度中にAQUOS AIの利用者数を100万人に拡大する目標を掲げています。同社では今後、外部の動画配信サービスとの連携強化や、家電との連動機能の追加なども検討しており、スマートホームの中核デバイスとしてのテレビの価値向上を図る方針です。
