経済産業省は15日、井野経済産業副大臣がモンゴル国のドルジハンド副首相と会談を行ったと発表しました。会談では、両国間のエネルギー分野での協力強化や、鉱物資源の安定供給に向けた取り組みについて議論が交わされました。
モンゴルは日本にとって重要な資源供給国の一つとして位置づけられています。同国は世界第2位の銅埋蔵量を誇り、レアアース等の希少金属も豊富に有しています。日本は2023年の統計では、モンゴルから約2万トンの銅精鉱を輸入しており、両国の経済関係は着実に深化しています。
今回の会談では、特に再生可能エネルギー分野での協力が重点的に話し合われたとみられます。モンゴルは豊富な太陽光・風力資源を有しており、日本政府は2050年カーボンニュートラル目標の実現に向けて、海外からのクリーンエネルギー調達を重要な施策として掲げています。
両国は2019年に締結した戦略的パートナーシップ協定に基づき、エネルギー・鉱物資源分野での協力を段階的に拡大してきました。特に、モンゴルで進められている大規模太陽光発電プロジェクトには、日本企業も技術協力や資金面での支援を行っています。
経済産業省関係者によると、今回の会談では両国の民間企業間での協力促進についても議論されました。日本側は技術力と資金力、モンゴル側は豊富な資源と立地条件を生かした相互補完的な関係の構築を目指しています。
また、中国との関係が深いモンゴルとの協力強化は、日本のエネルギー安全保障の観点からも重要な意味を持ちます。供給源の多様化を通じて、特定国への依存度を下げることで、より安定したエネルギー供給体制の確立を図る狙いがあります。
今後、両国は具体的な協力プロジェクトの実現に向けて、作業部会の設置や定期的な政策対話の開催を検討する予定です。年内には日本からモンゴルへの官民合同ミッションの派遣も計画されており、両国関係のさらなる発展が期待されます。
