ソフトバンク、仏AIデータセンターに最大750億ユーロ投資へ
ソフトバンクグループがフランスのAI向けデータセンター事業に最大750億ユーロの投資を検討していることが明らかになりました。
ソフトバンクグループが、フランスのAI(人工知能)向けデータセンター事業に最大750億ユーロ(約12兆5000億円相当)の大規模投資を検討していることが6月2日、関係者の話で明らかになりました。この投資規模は同社として過去最大級の単一プロジェクトへの投資となる見込みです。
投資対象となるのは、フランス国内でAI処理に特化した高性能データセンターの建設・運営事業とみられます。近年、生成AIの普及により、大量のデータ処理能力を持つデータセンターの需要が急激に拡大しており、特にヨーロッパ市場では供給不足が深刻化している状況です。
フランス政府は2024年からAI産業の育成を国家戦略として位置づけており、外国からの投資誘致に積極的な姿勢を示しています。同国は地政学的な安定性とエネルギーインフラの充実により、大規模データセンターの立地として注目を集めており、すでに複数の国際的なテック企業が進出を検討している状況です。
ソフトバンクグループは近年、AI関連事業への投資を積極化させており、2023年には複数のAI企業への出資を実施しています。同社の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じて、世界各地のAI関連インフラへの投資を拡大する方針を示していました。
業界関係者によると、欧州のAIデータセンター市場は2025年から2030年にかけて年平均25%程度の成長が予想されており、市場規模は現在の約3倍に拡大する可能性があるとの見方が示されています。特にフランスを含む西欧諸国では、データプライバシー規制が整備されていることから、企業の需要が高まっているとされます。
今回の投資計画は現在検討段階にあり、正式な合意に至るまでには数か月を要する見込みです。実現すれば、ヨーロッパにおけるAIインフラの整備が大幅に加速し、グローバルなAI産業の競争環境にも大きな影響を与える可能性があります。
