三菱重工とPFN、社会インフラ向けAI技術で業務提携
三菱重工業とPreferred Networksが、ミッションクリティカル領域における国産AI技術の共同開発で業務提携すると発表しました。
三菱重工業とAI技術開発のPreferred Networks(PFN)は6月3日、ミッションクリティカル領域における国産AI技術の共同開発で業務提携すると発表しました。社会インフラの知能化・自律化を加速し、強靭で安心・安全な社会の実現を目指します。
今回の提携では、発電プラント、交通システム、防衛・宇宙分野など、高い安全性と信頼性が求められるミッションクリティカルな領域でのAI技術活用を重点的に進めます。三菱重工の長年の社会インフラ事業で培った知見と、PFNの先進的なAI技術を組み合わせることで、従来にない高度な自動化システムの構築を目指します。
具体的には、プラントの予知保全システム、交通インフラの運行最適化、宇宙機器の自律制御などの分野で、AI技術を活用した新たなソリューション開発を進める予定です。特に、リアルタイムでの異常検知や予測メンテナンスの精度向上により、社会インフラの安定稼働を支援します。
近年、国内では経済安全保障の観点から、重要な社会インフラにおける国産技術の重要性が高まっています。特にAI技術については、海外依存からの脱却と技術的自立が重要な課題となっており、政府も国産AI技術の開発支援を強化している状況です。
PFNは2014年の設立以来、製造業向けのAIソリューションや深層学習フレームワークの開発で実績を重ねており、トヨタ自動車やファナックなどとの協業経験も豊富です。一方、三菱重工は発電システムから航空宇宙まで幅広い社会インフラ事業を展開し、デジタル変革への取り組みを加速しています。
業界関係者によると、今回の提携により開発されるAI技術は、将来的には海外展開も視野に入れているとみられます。日本企業による先進的な社会インフラソリューションとして、アジア太平洋地域をはじめとする海外市場での競争力強化にも寄与する可能性があります。両社は今後、具体的な開発スケジュールや投資規模について詳細を詰めていく方針です。
