日経平均が野村予想レンジ下限に接近、景気下振れを織り込む水準に
日経平均株価が66,588円と急落し、野村證券が予想する6月末レンジの下限に接近。景気・業績の下振れリスクを相当程度織り込んだ水準となっている。
日経平均株価が66,588.12円と前日比882.57円(1.31%)の大幅下落となり、野村證券のストラテジストが予想する6月末レンジの下限水準に接近していることが明らかになりました。一方、TOPIXは105.18ptと前日と同水準で推移し、個別銘柄の選別色が強まっている状況です。
野村證券のストラテジストは、現在の株価水準について景気・業績の下振れリスクを相当程度織り込んだ水準に達していると分析しています。特に、企業業績の成長鈍化懸念や世界経済の不確実性が投資家心理を冷やしている要因とみられています。
為替市場では、USD/JPYが160.29円と円安水準で推移しており、輸出企業にとっては追い風となる一方、輸入コスト増加による企業収益への影響が懸念されています。円安による恩恵と負担が業種によって二極化している状況が、株式市場の方向感を定めにくくしている要因の一つとなっています。
市場関係者の間では、日本銀行の金融政策動向への注目度が高まっています。植田総裁のタカ派色が強まる中、利上げ予想が市場参加者の9割近くに達しているとの報道もあり、金融政策正常化への期待と不安が交錯している状況です。
企業の賃上げ環境整備に向けた政府の支援策も注目されており、広島県では賃上げ環境整備支援事業補助金の受付が行われるなど、地方自治体レベルでの取り組みも活発化しています。これらの施策が企業業績や消費拡大にどの程度寄与するかが、今後の株式市場の動向を左右する要因の一つとなりそうです。
今後の市場展開については、野村證券が設定するレンジの下限付近での推移が続くとみられる中、企業決算の内容や日銀の金融政策決定会合の結果が重要な判断材料となりそうです。投資家は慎重なスタンスを維持しながら、ファンダメンタルズの改善を示すシグナルを注視している状況が続くものとみられます。
