植田日銀総裁が感染症治療で入院、15・16日決定会合は欠席へ
日本銀行の植田和男総裁が感染症治療のため入院し、15~16日の金融政策決定会合を欠席することが明らかになった。議長は氷見野良三副総裁が代理を務める。
日本銀行は11日、植田和男総裁が感染症治療のため入院したと発表した。植田総裁は15日から16日にかけて開催される金融政策決定会合を欠席する見通しで、議長は氷見野良三副総裁が代理を務める。植田総裁は書面で意見を提出し、政策委員会の審議は通常の9人体制ではなく8人での投票となる。
日銀によると、植田総裁の容体は安定しており、治療に専念するため入院を継続するとしている。今回の決定会合では、植田総裁は書面による意見提出という形で審議に参加する予定で、政策運営に大きな支障はないとの見方を示している。
金融政策決定会合は、日銀の最高意思決定機関である政策委員会が金融政策の基本方針を決定する重要な会合だ。通常は総裁、2人の副総裁、6人の審議委員の計9人で構成されるが、今回は総裁欠席により8人での審議となる。政策変更には過半数の賛成が必要で、可否同数の場合は議長である副総裁が決定権を持つことになる。
植田総裁の入院発表を受け、金融市場では一時的な動揺が見られた。11日の日経平均株価は64,179.27円で前日比1237.36円安(1.89%下落)と大幅に下落し、円相場も1ドル=160.45円と円安方向に振れた。市場関係者の間では、今回の会合での政策判断に与える影響について注目が集まっている。
今回の決定会合では、前回会合以降の国内外の経済・金融情勢を踏まえ、今後の金融政策運営について議論される予定だ。特に最近の物価動向や為替相場の推移、海外経済の動向などが焦点となる見込みで、政策金利や長期金利操作の取り扱いについても検討課題となっている。
植田総裁は昨年4月に第32代日銀総裁に就任して以来、金融政策の正常化に向けた舵取りを担ってきた。今回の一時的な欠席が政策運営に与える影響は限定的とみられるが、市場では総裁の早期復帰と今後の政策方針の継続性に関心が寄せられている。日銀は植田総裁の回復状況について適宜情報提供を行うとしており、次回以降の会合への参加については総裁の体調回復を待って判断される予定だ。
