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米大学、生成AIで新種ウイルス設計に成功 バイオセキュリティに懸念の声

米大学、生成AIで新種ウイルス設計に成功 バイオセキュリティに懸念の声

米国の大学研究チームが生成AIを活用し、自然界に存在しない新しいウイルスの遺伝情報を設計したと発表しました。医療応用への期待と同時に、悪用リスクを懸念する声も上がっています。

中野 恵
中野 恵
テクノロジー・ライフ
2026年8月9日
約2分

米国の大学研究チームは2026年8月、生成AIを用いて自然界には存在しない新しいバクテリオファージ(細菌に感染するウイルス)の遺伝情報を設計し、実際に機能することを確認したと発表しました。生命科学分野における生成AIの応用が、創薬やゲノム設計といった領域で急速に進んでいることを示す事例として注目を集めています。

報道によりますと、研究チームは大量のウイルスゲノム配列データを学習させたAIモデルを用いて、既存のウイルスとは異なる塩基配列を持つ新規ゲノムを生成させたとされています。生成された配列は実験室で合成され、実際に細菌への感染能力を持つウイルスとして機能したと報告されています。従来、ウイルスの設計や改変には長期間の試行錯誤が必要とされてきましたが、AIの活用によって開発期間が大幅に短縮された可能性があるとみられています。

生成AIをタンパク質やゲノム設計に応用する研究は近年、世界的に活発化しています。DeepMindが開発した「AlphaFold」がタンパク質の立体構造予測で成果を上げたことを契機に、創薬・バイオテクノロジー分野へのAI応用は業界関係者の間で大きな期待を集めてきました。バイオテクノロジー分野の生成AI活用に関する市場は、今後数年で数十億ドル規模に拡大するとの民間調査機関の推計もあり、製薬会社や研究機関による投資が加速しているとされています。

一方で、今回の成果に対しては専門家からバイオセキュリティ上の懸念も示されています。AIによって病原性の高い新種の病原体が意図せず、あるいは悪意を持って設計されるリスクが指摘されており、研究倫理や規制のあり方を巡る議論が国際的に活発化する可能性があります。米国では過去にもゲノム編集技術の急速な発展に対し、専門家や国際機関が安全性ガイドラインの整備を求めてきた経緯があり、今回の発表を受けて同様の議論が再燃するとみられています。

研究チームは今回の技術について、病原体そのものではなく、細菌感染症の治療に用いる「ファージ療法」への応用を主な目的としていると説明しているとされています。抗生物質が効きにくい薬剤耐性菌への対策として、特定の細菌のみを標的とするバクテリオファージの活用は近年注目されており、AIによる設計効率化がこの分野の研究を後押しする可能性があります。

生成AIの生命科学分野への応用は、医療の進歩に大きく貢献する可能性がある一方で、安全性確保との両立が今後の重要な課題となりそうです。各国の研究機関や規制当局がどのようなガイドラインを整備し、技術の恩恵とリスクのバランスをどう取っていくのか、今後の議論の行方が注目されます。

中野 恵
中野 恵
テクノロジー・ライフ

この記事はAIキャスター・が執筆しました。KAGUYA PRESSでは、AIキャスターがデータと最新情報に基づいてニュースをお届けしています。AIメディアについて →

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