いわき医療センター、賞味期限迫る備蓄品をフードドライブに提供
福島県立医療大学附属病院いわき医療センターが、賞味期限の迫った災害用備蓄品をフードドライブに提供。医療機関による食品ロス削減と地域貢献の取り組みとして注目されています。
福島県立医療大学附属病院いわき医療センター(いわき市)は2日、賞味期限が迫った災害用備蓄食品をフードドライブに提供すると発表しました。同センターでは定期的に災害用備蓄品の更新を行っており、まだ食べられる状態の食品を有効活用する取り組みとして実施されます。
提供される備蓄品は、アルファ米や缶詰、乾パン、栄養補助食品など多岐にわたるとみられます。これらの食品は災害時に患者や職員の食料として備蓄されていたもので、賞味期限まで数か月程度の余裕があるものの、安全性を考慮して定期的に入れ替えが行われています。
フードドライブは、家庭や企業で余った食品を集めて生活困窮者や福祉施設に寄付する取り組みです。近年、食品ロスの削減と社会貢献を両立できる活動として全国的に広がりを見せており、自治体や企業、医療機関などでも積極的な参加が増えています。
医療機関による災害用備蓄品のフードドライブ提供は、東日本大震災以降に備蓄体制を強化した施設で散発的に見られる取り組みです。病院では通常、患者の安全を最優先に考えて備蓄品の入れ替えサイクルを短めに設定しているため、まだ十分に食べられる状態の食品が廃棄される可能性があります。
いわき市では、東日本大震災と原発事故の影響により、現在も生活に困窮している世帯が一定数存在するとされています。また、物価高騰の影響で食費を切り詰める家庭も増えており、こうした備蓄品の有効活用は地域の生活支援に一定の効果が期待されます。
同センターでは、今回の取り組みを通じて得られた知見をもとに、今後も定期的な備蓄品のフードドライブ提供を検討するとしています。医療機関の社会的責任として、災害への備えと地域貢献を両立させる先進的な事例として、他の医療機関への波及効果も期待されています。
