高市早苗首相は24日午前、首相官邸でアルバニアのエディ・ラマ首相と会談しました。日本の首相がアルバニア首相と直接会談するのは約15年ぶりとなります。会談では、両国間の経済協力の拡大やバルカン半島地域における安全保障協力について幅広く意見交換が行われました。
会談では、日本企業によるアルバニアでのインフラ整備事業への参画について協議されました。特に、再生可能エネルギー分野での協力に焦点が当てられ、アルバニアが豊富に有する水力発電資源の活用において、日本の技術協力が期待されています。アルバニアの電力供給量の約95%は水力発電が占めており、この分野での日本の先端技術導入が検討されています。
安全保障面では、NATO加盟国であるアルバニアとの防衛協力について話し合われました。アルバニアは2009年にNATOに加盟しており、バルカン半島の安定に重要な役割を果たしています。両首脳は、地域の平和と安定に向けた連携強化の重要性を確認しました。
経済関係では、現在年間約2億ドル規模とされる両国間の貿易額の拡大についても議論されました。日本からアルバニアへの主要輸出品目は自動車部品や電子機器で、アルバニアからは繊維製品や農産物が日本に輸出されています。両首脳は、この貿易関係をさらに発展させることで合意しました。
文化交流の促進についても言及され、両国の青年交流プログラムの拡充や、学術交流の活性化について協議されました。アルバニアでは近年、日本文化への関心が高まっており、日本語学習者数も増加傾向にあるとされています。
会談後、両首脳は共同記者発表を行い、今回の会談の成果を発表する予定です。今回の会談は、日本のバルカン半島外交の新たな展開として注目されており、EU加盟を目指すアルバニアとの関係強化が、日欧関係の深化にも寄与することが期待されています。今後、具体的な協力案件の実施に向けた実務レベルでの協議が本格化する見通しです。
