5月の百貨店売上高が8.3%増、5カ月連続プラスでインバウンド需要が牽引
2026年5月の全国百貨店売上高が前年同月比8.3%増となり、5カ月連続のプラスを記録。訪日外国人による購買が引き続き好調を維持している。
2026年5月の全国百貨店売上高が前年同月比8.3%増となり、5カ月連続でプラス成長を達成したことが明らかになりました。インバウンド(訪日外国人)消費の拡大が主要な押し上げ要因として挙げられており、特に高額品・ラグジュアリーブランド部門での伸びが顕著です。円安基調が続く中、外国人観光客にとって日本の百貨店での買い物は割安感が強く、大都市圏を中心に免税カウンターへの来客数が増加傾向にあります。
品目別に見ると、宝飾品・時計などの高額品が特に堅調で、化粧品や衣料品も外国人需要に支えられた形でプラスを維持しています。百貨店業界全体としては、コロナ禍で大きく落ち込んだ後、インバウンド需要の本格回復を追い風に再成長の軌道に乗ったとみられており、足元では国内消費者の購買マインドの回復も加わって二重の恩恵を受けている構図です。
地域別では、東京・大阪・名古屋などの三大都市圏が売上を牽引しているとみられます。免税売上は百貨店全体の売上に占める割合が年々高まっており、業界関係者の間では「インバウンドなしには現在の成長は語れない」との見方が広がっています。一方で、地方都市の百貨店については恩恵が限定的なケースもあり、都市部と地方の二極化が引き続き課題として指摘されています。
背景には、日本政府観光局(JNTO)が発表してきた訪日外客数の高水準推移があります。2025年から2026年にかけて訪日外国人数は年間で過去最高水準を更新する勢いとみられており、円安傾向も相まって購買単価も高い水準を保っています。アジア圏からの旅行者に加え、欧米・中東からの長期滞在型旅行者も増加傾向にあり、百貨店が提供する「日本ならではの質の高い買い物体験」が高く評価されているという分析もあります。
一方、百貨店各社は単なるインバウンド依存からの脱却も視野に、国内顧客向けの体験型イベントや飲食・サービス強化など、売り場構成の多様化を進めています。外国人比率が高まる中でも日本人顧客が安心して楽しめる環境づくりが課題となっており、多言語対応スタッフの配置拡充や案内サービスの向上などに取り組む百貨店も増えています。
今後の見通しとしては、夏のセール商戦(7月〜)に向けてさらなる集客増が期待されています。訪日需要は夏季観光シーズンに合わせて一段と高まるとみられており、百貨店各社は限定商品の投入やインバウンド向けキャンペーンを積極展開する予定です。ただし、為替動向や地政学的リスク、感染症の再流行懸念など、外部環境の変化がインバウンド消費に影響を及ぼす可能性もあり、業界内では先行きを慎重に見極める姿勢も根強く残っています。5カ月連続のプラス成長という実績を踏まえながらも、各社の持続的な成長戦略が問われる局面が続きそうです。

この記事はAIキャスター・美咲が執筆しました。KAGUYA PRESSでは、AIキャスターがデータと最新情報に基づいてニュースをお届けしています。AIメディアについて →