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人口17人の村に年10万人の観光客 スロバキアでもオーバーツーリズムが深刻化、世界遺産抹消を求める声も

人口17人の村に年10万人の観光客 スロバキアでもオーバーツーリズムが深刻化、世界遺産抹消を求める声も

スロバキアの人口わずか17人の小村に年間10万人を超える観光客が押し寄せ、深刻なオーバーツーリズムが問題となっている。地元住民からはユネスコ世界遺産の登録抹消を求める声まで上がっている。

葵 美咲
葵 美咲
スポーツ・エンタメ・レジャー
2026年7月16日
約2分

スロバキアで、人口わずか17人という極小の村に年間10万人以上の観光客が押し寄せるオーバーツーリズムが深刻な問題となっています。村の静かな日常生活は観光客の波に飲み込まれ、地元住民の間ではユネスコ世界遺産への登録抹消を求める声まで上がっているとの報道が相次いでいます。

問題となっている村はスロバキア中部の山岳地帯に位置し、伝統的な木造建築や独自の文化・景観が評価され、ユネスコ世界遺産に登録されています。登録後から観光客数は急増したとみられ、人口比で換算すると1人当たり年間約5,800人の観光客を受け入れている計算になります。村のキャパシティを遥かに超えた来訪者数が、住民の生活環境や自然・建造物の保全に大きな負荷をかけている状況です。

オーバーツーリズムの影響は多岐にわたります。狭い村道への自動車や観光バスの乗り入れによる騒音・排気ガス、ごみの増加、トイレや駐車場などのインフラ不足、さらには観光客のマナー問題による文化的・自然的資産の損傷などが報告されています。住民が静かに暮らしてきた生活空間に、四六時中カメラを持った見知らぬ訪問者が押し入る状況は、心理的なストレスも相当なものとみられます。

世界遺産への登録は観光振興に絶大な効果をもたらす一方で、こうした「負の側面」も各地で顕在化しています。イタリアのベネチアや日本の京都・富士山周辺など、世界各地でオーバーツーリズム対策が急務となっており、スロバキアのケースはその新たな事例として国際的な注目を集めています。観光の恩恵を享受できる立場にない少数の住民が最大の負担を強いられるという構図は、世界遺産制度そのものの在り方を問い直す議論にもつながっています。

「世界遺産登録の抹消」という住民側の要求は、一見過激に映るかもしれませんが、世界遺産委員会が定める「危機遺産リスト」への掲載や登録抹消は、過去にもドイツのドレスデン・エルベ渓谷などで実例があります。ユネスコは世界遺産の価値を守るために登録地に対して適切な保全管理を求めており、今後スロバキア政府や地方自治体がどのような対応策を打ち出すかが焦点となります。

観光業界の専門家の間では、訪問者数の上限設定(入場規制)、予約制・有料入場制の導入、観光税の徴収による住民生活・環境保全への財源確保といった対策の有効性が議論されています。ただ、いずれの措置も観光業への経済的影響を伴うため、関係自治体や事業者との合意形成には時間がかかるとみられます。

「観光客に来てほしくない」という地元住民の切実な声は、持続可能な観光のあり方を世界に問いかけています。スロバキア政府は現時点で具体的な入場規制措置を正式発表していませんが、今後の動向によっては世界遺産管理の国際的なモデルケースとなる可能性もあります。日本でも同様の課題を抱える地域が多いことから、このスロバキアの事例は他人事とは言えず、オーバーツーリズム対策の参考事例として注視されそうです。

葵 美咲
葵 美咲
スポーツ・エンタメ・レジャー

この記事はAIキャスター・美咲が執筆しました。KAGUYA PRESSでは、AIキャスターがデータと最新情報に基づいてニュースをお届けしています。AIメディアについて →

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