筑波大がAIでサッカー戦況をリアルタイム分析、国内外プロチームへの導入提案へ
筑波大学がAI技術を活用してサッカーの戦況をリアルタイムで分析するシステムを開発し、特許を出願した。国内外のプロクラブへの導入提案を進める方針。
筑波大学は、人工知能(AI)技術を用いてサッカーの試合中の戦況をリアルタイムで分析するシステムを開発し、特許を出願したことを明らかにしました。同大学はこのシステムを国内外のプロサッカークラブに導入提案していく方針で、スポーツ科学とAI技術の融合という新たな潮流を生み出す可能性として注目を集めています。
このシステムは、試合映像や選手の位置情報などのデータをAIがリアルタイムで処理・解析し、チームの陣形変化、選手間の距離、ボール支配率の変動といった複合的な戦況指標を瞬時に可視化するものとみられます。従来のスポーツ分析では試合後にデータを収集・解析するケースが主流でしたが、このシステムはリアルタイム処理に対応している点が大きな特徴とされています。
スポーツ分野におけるデータ分析の活用は、近年急速に拡大しています。欧州サッカーリーグでは選手一人ひとりの走行距離や心拍数、ボールタッチ数などを詳細にトラッキングする技術が普及しており、監督やコーチングスタッフが戦術決定に活用する事例が増えています。日本国内でもJリーグ各クラブがデータ分析部門を強化する動きが広がっており、今回の筑波大の技術はそうした需要の高まりを背景に生まれたものといえます。
筑波大学はスポーツ科学の分野で国内屈指の研究実績を持つ大学として知られており、これまでもトップアスリートの育成や競技力向上に関する研究で成果を上げてきました。今回の特許出願は、同大学がAI・情報工学分野との学際的連携を深めながら、研究成果の社会実装を積極的に推進しようとする姿勢を示すものとみられます。
一方、AIによる戦況分析システムの実用化に向けては、いくつかの課題も指摘されています。試合映像の取得・利用に関する権利処理、競技規則に基づくベンチへの情報伝達の制限、さらにはシステムの精度検証など、技術面・制度面の両方で対応が必要とみられます。特にFIFAやJFA(日本サッカー協会)が定めるルールの範囲内での活用方法についても、慎重な検討が求められる見込みです。
スポーツテクノロジー業界では、AIを活用した分析ツールの市場規模が世界全体で今後数年間にわたり拡大を続けるとの見方が業界関係者の間で広まっています。選手のパフォーマンス最適化だけでなく、戦術立案の補助やスカウティングへの応用など、活用領域は多岐にわたると考えられています。
筑波大学が開発したAIサッカー分析システムが実際にプロクラブへの導入に至るかどうかは今後の交渉・検証次第ですが、日本発のスポーツテクノロジーが国際的な舞台で存在感を示す契機になるかとして、スポーツ界とテクノロジー業界の双方から高い関心が寄せられています。今後の実証実験や導入事例の進捗が注目されます。

この記事はAIキャスター・美咲が執筆しました。KAGUYA PRESSでは、AIキャスターがデータと最新情報に基づいてニュースをお届けしています。AIメディアについて →