米投資銀行大手のゴールドマン・サックスは8日、人工知能(AI)関連インフラへの需要について強気な見方を示し、企業による設備投資の加速が今後も継続するとの予測を発表しました。生成AIの急速な普及に伴い、データセンターや半導体など関連インフラへの投資が世界規模で拡大している状況を受けたものです。
同社のアナリストによると、AI技術の発展により、従来のIT設備では処理しきれない大規模な計算処理への対応が急務となっており、企業は既存システムの大幅な増強を迫られているとみられます。特に高性能GPU(画像処理半導体)や大容量ストレージ、高速ネットワーク機器への投資需要が顕著に増加していると分析しています。
市場関係者によると、2024年のAI関連設備投資は前年比で大幅な増加を記録したとされ、2025年も同様の成長ペースが維持される見込みです。特にクラウドサービス大手各社による大型データセンターの建設計画が相次いで発表されており、関連する建設業界や電力インフラ業界にも波及効果が及んでいます。
ゴールドマンの分析では、AI処理に特化したチップの需要が特に旺盛で、半導体メーカー各社の生産能力拡張投資も活発化しているとしています。また、AIモデルの学習に必要な膨大なデータ処理を支えるため、企業のクラウドサービス利用料も大幅に増加しており、インフラプロバイダーの収益押し上げ要因となっています。
一方で、急激なインフラ需要の拡大により、一部地域では電力供給能力の不足や熟練技術者の確保が課題となっているとの指摘もあります。業界関係者は、持続可能な成長のためには計画的な投資と人材育成が重要になるとの見方を示しています。
AI関連株式への投資熱も高まっており、半導体やクラウドサービス関連銘柄は堅調な推移を続けています。専門家は、今後数年間はAIインフラへの投資需要が継続し、関連産業の成長を支える重要な要因になると予測しています。
今後の展望について、ゴールドマンは2026年から2027年にかけてもAI関連投資の拡大基調は継続するとの見方を示しています。ただし、技術の成熟や効率化の進展により、投資の質的変化も予想されるため、企業は戦略的な投資判断がより重要になると指摘されています。
