自民・維新、定数削減法案の今国会成立を見送りへ 皇室典範改正案を優先
自民党と日本維新の会は8日の党首会談で、今国会での定数削減法案の成立を見送ることを確認した。会期内は皇室典範改正案の審議を優先する方針で、定数削減法案は継続審議扱いとなる見通しです。
高市早苗首相率いる自民党と日本維新の会は8日、党首会談を行い、今国会で審議中の国会議員定数削減法案について、会期内の成立を見送ることを確認しました。両党は皇室典範改正案の審議を優先課題と位置づけ、定数削減法案については継続審議として次の国会以降に審議を持ち越す方針を固めました。
定数削減法案は、衆議院と参議院それぞれの議員定数を削減することを柱とした法案で、財政健全化や「身を切る改革」の象徴として、とりわけ維新が長年にわたり訴えてきた政策課題のひとつです。今国会でも与野党間の調整が続いていましたが、皇室典範改正案をめぐる審議日程が逼迫するなか、成立を見送らざるを得ないと判断したとみられます。
皇室典範改正案は、皇位継承の安定化に向けた制度整備を目的としており、超党派での合意形成が求められる重要法案として位置づけられています。与党内では「今国会の最重要案件」との認識が共有されており、限られた審議時間を皇室典範改正案に集中させる必要があると判断した模様です。
定数削減をめぐっては、削減幅や対象となる選挙区の区割りなど、与野党間で依然として調整が必要な論点が残っているとされます。特に、衆議院小選挙区や比例代表の配分をどのように見直すかについては、各党の選挙戦略とも直結するため、合意形成には相応の時間が必要とみられています。今国会での成立断念により、この問題は次の国会以降の主要テーマとして引き続き議論される見通しです。
一方、野党側からは定数削減の先送りに対して批判的な声も上がっています。立憲民主党など主要野党は「与党が改革を口実に使いながら、実際には先送りを繰り返している」との見方を示しており、秋以降の国会審議で与野党間の攻防が激化する可能性があります。
今後の焦点は、皇室典範改正案の審議がどのように進むかにかかっています。与党が今国会での成立を実現できれば、政権の求心力維持につながるとみられる一方、定数削減法案については、次の国会での早期審議再開を求める声が自維両党の一部からも出ており、高市政権にとって引き続き対応が求められる課題となりそうです。
