日経平均が約1811円急落、64,611円で前日比−2.73% 市場に動揺広がる
7月26日の東京株式市場で日経平均株価が前日比1,811.45円安の64,611.15円と大幅に下落した。キオクシア関連の懸念や米FOMCを控えた警戒感が重なり、投資家心理が急速に悪化している。
7月26日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比1,811.45円安(−2.73%)の64,611.15円で引けました。一日の下落幅としては今年屈指の規模となり、市場参加者の間に動揺が広がっています。外国為替市場では1ドル=163.79円と円安水準が続いているものの、株式市場では国内外の複合的なリスク要因が重なり、売りが売りを呼ぶ展開となりました。
市場関係者の間では、今回の急落の引き金として「キオクシアショック」と呼ばれる半導体関連株への警戒感が挙げられています。半導体セクターは日経平均の構成銘柄において大きなウェイトを占めており、同セクターへの懸念が指数全体を押し下げる構図となりました。国内の半導体・電子部品メーカーへの連鎖的な売りが広がったとみられます。
加えて、今週は国内外の主要企業による決算発表が相次いでいます。市場では決算内容に対する期待と不安が交錯しており、予想を下回る業績が確認されると即座に売りにつながりやすい地合いとなっています。業界関係者によれば、足元の企業業績は円安による輸出メリットを享受しつつも、原材料コストの上昇や海外需要の鈍化が収益を圧迫しているケースが少なくないといいます。
海外要因としては、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を今週に控えていることも投資家心理を慎重にさせています。米国の金融政策の方向性が不透明なまま、リスクオフの動きが世界的に広がっているとみられます。為替市場では円安が続いており、1ドル=163円台という水準は輸出企業にとっては追い風である一方、輸入コスト増加や消費者物価への影響を通じて国内景気への懸念材料にもなっています。
なお、TOPIX(東証株価指数)は105.18ポイントと前日比ほぼ横ばいで推移しており、日経平均の急落幅と比較すると対照的な動きとなっています。日経平均は225銘柄の値動きに指数構成の特性上、特定の値がさ株の影響を受けやすく、今回もその特性が急落幅の大きさに表れた可能性があります。
投資行動の観点では、急落局面で「投資を中断する」という判断をとる個人投資家も一定数いるとみられます。しかし、過去の急落局面を振り返ると、短期的な下落に動揺して売却した場合にその後の回復局面を逃すリスクも指摘されており、専門家の間では「ルールに基づいた積立・分散投資の継続」を支持する見方も根強くあります。
今後の見通しについては、FOMCの結果や国内外の主要企業決算の内容が当面の相場の方向性を左右する鍵となるとみられます。6月の高値圏からの下降トレンドが続く中、テクニカル面での支持水準や決算内容次第では、週後半に自律反発の動きが生じる可能性もあります。一方で、地政学リスクや半導体セクターをめぐる不透明感が払拭されない限り、上値の重い展開が続くとの見方も根強く、引き続き市場動向を慎重に見極める必要があります。
