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日経平均が約1800円超の急落、日米決算本格化で下値を探る展開
速報経済

日経平均が約1800円超の急落、日米決算本格化で下値を探る展開

7月25日の東京株式市場で日経平均株価は前日比1,811.45円安の64,611.15円と急落した。日米両国で企業決算が本格化するなか、投資家心理が悪化し、幅広い銘柄に売りが広がった。

鈴木 凜
鈴木 凜
ニュース・政治・経済
2026年7月26日
約2分

東京株式市場で日経平均株価は前日比1,811.45円安(-2.73%)の64,611.15円で取引を終えた。下落幅は今年に入ってからでも上位に入る規模で、市場関係者の間では「決算シーズン特有のリスク回避ムードが一気に高まった」との見方が広がっている。円相場は1ドル=163.79円台で推移しており、比較的円安水準を維持しているものの、株式市場の急落を支えるには至らなかった。

今週は日米両国で主要企業の4〜6月期決算発表が本格的に始まる。米国ではテクノロジー大手を中心に市場予想を上回る結果への期待が高まる一方、インフレ再燃や金利動向への不透明感が根強く残っており、投資家が慎重姿勢を強めやすい局面にある。日本国内においても、輸出関連企業を中心に為替の影響や海外需要の先行きに注目が集まっており、個別銘柄に対するポジション調整の売りが相場全体を押し下げたとみられる。

なお、東証株価指数(TOPIX)は前日比ほぼ横ばいの105.18ポイントで引けており、日経平均ほどの大幅な落ち込みは見られなかった。日経平均の構成銘柄に含まれる値がさ株や指数影響度の高い大型株が集中的に売られた可能性があり、市場全体が一様に崩れたわけではない側面もある。業種別では輸出関連や半導体関連銘柄への売り圧力が目立ったとみられる。

為替面では、ドル円が163円台後半で推移しており、依然として歴史的な円安水準が続いている。円安は輸出企業の収益にはプラス材料となる一方、輸入物価の押し上げを通じた消費者負担の増加や、実質賃金の伸び悩みへの懸念が続いている。国内では全労連など労働組合が大幅な賃上げを求める運動を活発化させており、企業の人件費負担増加が収益見通しに影響するとの見方も一部に出ている。

中長期的な市場の方向性については、野村證券のチーフエコノミストである森田京平氏が「3つの上げ(賃上げ・値上げ・株価上昇)で四方よし」という日本経済の変革シナリオを示しており、2026年も構造的な経済改善が進むとの見通しを示している。こうした強気シナリオを支持する声がある一方で、足元の急落は短期的な調整局面への警戒感を改めて浮き彫りにした形だ。

今後の焦点は、日米企業の決算内容が市場コンセンサスに対してどの程度の水準で着地するかにある。特に米国の主要テクノロジー企業の業績はグローバルなリスク選好度に直結しやすく、その結果次第では東京市場への波及も避けられない見通しだ。国内市場では、日本銀行の金融政策の方向性や実質賃金の動向についても引き続き注目が必要とみられ、下値の目安を見定めながらの慎重な展開が当面続く可能性がある。投資家にとっては、個別企業の業績内容を精査しながら選別投資を徹底する局面が続きそうだ。

鈴木 凜
鈴木 凜
ニュース・政治・経済

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