高市首相、支持率下落の原因「わからない」 衆院予算委で答弁
高市首相は7月27日の衆院予算委員会で、内閣支持率の下落について「原因の分析は困難で、わからない」と述べ、野党から厳しい批判を受けた。
高市早苗首相は7月27日、衆院予算委員会での質疑において、内閣支持率が下落傾向にあることについて問われ、「原因の分析は困難で、わからない」と答弁しました。野党側は、首相自身が支持率低下の要因を把握・分析できていないとして、政権運営の姿勢を強く問題視しており、委員会室は一時緊張した雰囲気に包まれました。
各種世論調査では、高市内閣の支持率は発足当初と比べて低下傾向にあると報じられています。支持率下落の背景には、物価高への対応をめぐる評価の低下や、憲法・安全保障分野での政策姿勢への賛否が影響しているとの見方が政治ウォッチャーの間では広がっています。ただし、首相自身は今回の答弁でその要因について明確な見解を示しませんでした。
同日の予算委員会では、皇位継承や女性天皇の検討をめぐる議論も行われました。高市首相は、女性天皇や女系天皇を検討するための有識者会議について「直ちに設置する考えはない」と明言し、現時点では新たな検討機関の立ち上げに消極的な姿勢を改めて示しました。この問題は与野党間の意見が大きく分かれており、今後の国会審議でも継続して議論される見通しです。
野党各党は、支持率低下の原因について首相が「わからない」と述べたことに対し、「国民の声に耳を傾けていない証左だ」などと批判を強めています。次の国会日程や予算審議を通じて、野党側はこの点を引き続き追及する構えを見せており、政権への圧力は当面続くとみられます。与党内からも、支持率回復に向けた政策発信の強化を求める声が出ているとされています。
高市政権は、経済安全保障やエネルギー政策などを重点課題として掲げてきましたが、足元では生活コストの上昇や社会保障の持続可能性に対する国民の不満が高まっているとの指摘もあります。皇位継承問題を含む憲法的課題への対応も先送りが続けば、政権の求心力をさらに低下させるリスクがあると政治アナリストらは見ています。
今後の焦点は、高市首相が支持率回復に向けてどのような具体的な政策・メッセージを打ち出すかにあります。秋以降の臨時国会や来年度予算編成の過程で、物価対策や社会保障改革に関して踏み込んだ方針が示されるかどうかが、政権の趨勢を左右する鍵になるとみられます。また、女性天皇をめぐる検討会議の設置問題は、国会内外での議論がさらに活発化することが予想されます。
