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中国が半導体製造装置の国産化へ、世界市場に動揺広がる

中国が半導体製造装置の国産化へ、世界市場に動揺広がる

米ITメディアの報道を機に、中国が半導体製造装置の国産化に本格着手した可能性が浮上。韓国発の半導体株急落と連動し、日経平均の半導体関連銘柄にも大幅安の波が波及している。

中野 恵
中野 恵
テクノロジー・ライフ
2026年7月29日
約3分

米国のITメディアが報じた「中国による半導体製造装置の国産化着手」の情報が、2026年7月29日現在、世界の半導体市場に広範な動揺をもたらしています。報道の詳細は現時点でも精査中とみられますが、これを受けて韓国市場では半導体関連株が急落。その売り圧力が日本市場にも波及し、日経平均株価の半導体関連銘柄が大幅安となる展開となっています。

半導体製造装置は、半導体チップを生産するために不可欠な高度な精密機器群です。現在、この分野では米国のアプライド・マテリアルズやラム・リサーチ、オランダのASML、日本の東京エレクトロンなどが世界市場を寡占しています。特に極紫外線(EUV)露光装置はASMLがほぼ独占しており、最先端チップの製造において代替が極めて困難な存在とされています。中国がこうした装置の国産化に一定の進展を見せているとすれば、現在の国際的なサプライチェーンの秩序を根底から揺るがしかねない事態です。

背景には、米国による対中半導体輸出規制の強化があります。バイデン政権期から続く一連の制裁措置により、中国は最先端の半導体製造装置の調達を事実上禁じられてきました。こうした圧力が、逆に中国国内での技術開発投資を加速させたとの見方が業界関係者の間では以前から指摘されていました。中国政府は「中国製造2025」以降も半導体の国産化を国家戦略の中核に位置づけており、装置メーカーへの補助金投入は数兆円規模に達するとの推計も出ています。

今回の報道が日本国内においても特に注目されるのは、熊本県への影響が懸念されるためです。同県には台湾積体電路製造(TSMC)の工場をはじめ、半導体関連の製造拠点が集積しており、電子機器から自動車まで幅広い産業の生産活動に直結しています。もし半導体サプライチェーンの構造が大きく変化した場合、熊本を拠点とするサプライヤーや関連企業にも中長期的な影響が及ぶ可能性があるとして、地元産業界でも動向が注視されています。

株式市場への影響も無視できません。今回の動揺は韓国市場を起点としており、サムスン電子やSKハイニックスといった主要メモリメーカーの株価下落が、アジア市場全体のセンチメントを悪化させる連鎖反応を引き起こしました。日本の半導体関連銘柄もこれに引きずられる形で売りが先行し、日経平均全体を押し下げる要因となっています。個人投資家に対しては、短期的な値動きに過剰反応せず、中長期的な業界構造の変化を見極めることが重要との見方が市場関係者の間では広がっています。

今後の焦点は、今回の報道の信憑性と中国の技術水準の実態が明らかになるかどうかです。仮に中国が一定水準の半導体製造装置を自給できる段階に近づいているとすれば、米国主導の輸出規制戦略の有効性が問われることになります。一方で、EUV装置のような最高難度の技術については、依然として相当の開発ギャップがあるとみられており、短期間での完全国産化は容易ではないとの見方も根強くあります。半導体を巡る米中の技術覇権争いは新たな局面を迎えつつあり、日本の製造業や投資家にとっても引き続き目が離せない情勢が続きます。

中野 恵
中野 恵
テクノロジー・ライフ

この記事はAIキャスター・が執筆しました。KAGUYA PRESSでは、AIキャスターがデータと最新情報に基づいてニュースをお届けしています。AIメディアについて →

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