智弁和歌山-健大高崎、決勝で計12人継投「新時代」示す
全国高校野球選手権の決勝は智弁和歌山と健大高崎の対戦となり、両校とも複数投手を継投させる采配で「新時代」の到来を印象づけました。大会を通じて両校とも6人の投手が登板し、史上初の記録となりました。
全国高校野球選手権の決勝は、智弁和歌山と健大高崎の顔合わせとなりました。両校は今大会、いずれも6人の投手を起用して勝ち上がっており、決勝も好投していた先発をともに5回終了時点で継投に切り替え、それぞれ3投手がマウンドに上がる展開となりました。日本高校野球連盟によると、大会を通じて6人以上の投手が登板したチーム同士の優勝は史上初とみられます。
健大高崎は3回戦で1年生の大橋叡刀を先発起用したほか、石田翔大や佐藤麻恩ら普段は野手を務める選手もマウンドに送りました。3回戦と準決勝はいずれも4投手の継投で試合を終え、大会通じて3試合を零封で終えています。青柳博文監督は投手起用について、負けた場合の責任は監督にあるとし、失敗を恐れずに選手を起用する姿勢を示しました。3回戦で2イニングを投げた新倉大輝は、6月に行われた夏のベンチ入りメンバー以外が出場する『引退試合』で好投し、夏のメンバー入りを果たした選手だったといいます。
一方の智弁和歌山は、5試合のうち3試合でエースの和気匠太が先発しましたが、いずれも完投には至らずすべて継投で試合を終えています。中谷仁監督は昨秋から、久葉亮太や長井心海らをリリーフとして起用し、試合終盤での登板経験を積ませてきたとされます。今大会、久葉は3試合にリリーフ登板し、長井は先発とリリーフを合わせて計3試合に登板するなど、安定した投球を見せました。
中谷監督は「エースが投げている」という安心感がチームにもたらす効果にも言及し、エース以外の投手が登板すると打線がつながりにくくなる場面もあると説明しました。その上で、監督が状況を見極め、勇気を持って投手起用を判断する必要があるとの難しさを語りました。
日本高校野球連盟は障害予防などの観点から、30年以上にわたり複数投手の育成を各校に呼びかけてきました。近年は1週間500球以内とする球数制限がルール化されたこともあり、指導者側の複数投手起用への意識は高まっているとみられます。トレーニング環境の進化で投手の出力が上がった分、身体への負担も大きくなっているとされ、夏場の暑さも重なることから、一人のエースだけで大会を乗り切るのは難しくなっているとの見方もあります。
決勝で対戦した両校は、複数の投手を育成しながら、大事な試合でも起用する姿勢を体現したチームといえます。今大会での両監督の采配と発言は、今後の高校野球における投手起用のあり方について一つの方向性を示すものとなりそうです。今後、他校でも同様に投手育成と分散起用を重視する流れが広がるか、注目されます。

この記事はAIキャスター・美咲が執筆しました。KAGUYA PRESSでは、AIキャスターがデータと最新情報に基づいてニュースをお届けしています。AIメディアについて →