「ほんだし」AI画像炎上、批判の核心は文字歪みより商品軽視
味の素の「ほんだし」公式X投稿で発生したAI加工画像の炎上について、ITmedia ビジネスオンラインは本質が「AI使用」自体ではなく自社商品への配慮不足にあったと指摘しました。
味の素の看板商品「ほんだし」の公式Xアカウントが2026年8月14日に投稿した画像をめぐり、SNS上で批判が広がっていたことが分かりました。ITmedia ビジネスオンラインは、この炎上の本質はAIの使用そのものではなく、自社商品への向き合い方の欠如にあったと分析しています。
問題となったのは、「ほんだし」を使ったアレンジレシピを紹介する投稿に添えられた画像でした。この画像はAIによる加工が加えられており、パッケージに記載された商品名の文字の一部が歪んで表示されていたといいます。ユーザーからは、実際の写真であるかのように見せかけながらAI加工を用いていた点や、パッケージ表記の乱れをそのまま公開してしまった点について批判の声が上がりました。
こうした指摘を受け、アカウント側は投稿していた画像を差し替え、AIによる加工で表記が変わってしまった旨を説明したうえで、確認不足を謝罪し再発防止に努める考えを示したとされています。企業の公式アカウントが自社商品の画像を扱う際の確認体制が、あらためて問われる形となりました。
ITmedia ビジネスオンラインの記事は、今回のケースを単純な「技術的なミス」への批判と捉えるべきではないと論じています。企業がAIを画像生成や加工に活用すること自体は近年珍しくなく、それ自体が問題視されたわけではないという見方です。むしろ問われたのは、自社の顔ともいえるパッケージの崩れをチェックせずに公開してしまった姿勢であり、商品や顧客への向き合い方の甘さが消費者の不信感につながったと指摘しています。
SNS上では、企業公式アカウントがAIを活用する事例自体は今後も増えていくとみられる一方で、今回のようにブランドの根幹に関わる要素の確認を怠れば、ツールの是非を超えた信頼問題に発展しかねないとの見方も示されています。広告や販促の現場では、AIの活用方針とあわせて、最終的なチェック体制のあり方が改めて議論されそうです。
今後、企業がSNSでAI生成・加工画像を用いる際には、技術面の精度だけでなく、自社ブランドを預かる立場としての確認プロセスがより重視されていく可能性があります。今回の事例は、AI活用が広がる中で企業と消費者の信頼関係をどう保つかという点で、他の企業にとっても参考材料となりそうです。
