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ユーミン、AIへの恐怖語る 1年前の「確信」揺らいだ理由とは

ユーミン、AIへの恐怖語る 1年前の「確信」揺らいだ理由とは

シンガー・ソングライターの松任谷由実さん(72)が、AI歌声合成技術を使った昨年のアルバム発表時の確信が、AIの急速な進化により揺らいでいると明かしました。

中野 恵
中野 恵
テクノロジー・ライフ
2026年8月23日
約3分

シンガー・ソングライターの松任谷由実さん(72)が、人工知能(AI)に対する率直な思いを語りました。昨年秋、AIによる歌声合成技術を使った新アルバムの試聴会で「人の心を動かせるのは人だけ」と断言していた松任谷さんですが、AIの進化が加速する中で、その確信が大きく揺らいでいるといいます。

話題となったアルバム「Wormhole / Yumi AraI」は、昨年11月に発表され、AI技術で若い頃の松任谷さんに似た声を合成し、楽曲を歌わせる試みで注目を集めました。当時、作詞作曲という創作の営みについては人間が優位だと強調していた松任谷さんですが、それから1年足らずで状況は変わったと述べています。「正直、途方に暮れる感じがあって。『やばい』と感じています」と、AIの急速な進化への戸惑いを明かしました。

松任谷さんは昨年11月から今年12月まで続く全国ホールツアーの最中にあります。全72公演を予定しており、2016~17年のアルバム「宇宙図書館」を携えたツアーの80公演と比較しても遜色ない規模です。「72歳で72公演」という数字合わせについては、パブリシティー的な効果も考えて軽い気持ちで決めたと振り返っています。

松任谷さんは7月にツアーを一時中断し、盲腸の手術を受けました。その後、8月18日の青森公演からツアーを再開しました。体調面の不安は解消されたとしており、残る公演についても1ステージごとに丁寧に臨む姿勢を示しています。

今回のツアーではAIを使わず、松任谷さんやコーラスによる生歌で演奏が行われています。これは、AI技術がまだライブでの活用に耐えうる水準に達していないためだといいます。ただし、今後のAIの発展次第では、ライブでの活用も視野に入ってくる可能性があります。プロデューサーの松任谷正隆さんは、今後のライブがバーチャルな世界とステージ上のリアルが融合した「ハイブリッド」な形になっていくとの見方を示しているといいます。

松任谷さんは、車のフロントガラスに情報を映し出す「ヘッドアップディスプレイ」のような技術がメガネに搭載され、観客がそれを装着しながらライブを楽しむ未来像にも言及しました。人が集まって楽しみを共有したいという欲求と、レコードの登場によって生まれた個人で音楽を楽しむ文化が、今後さらに融合していくとの見通しを語っています。一方で、それより先の技術発展については「怖くなっちゃう」と述べ、エンターテインメントがタブーの領域に踏み込んでいくのではないかという懸念も示しました。

AIをめぐっては、政府が6月に公表したAI基本計画の改定案の中でも、AI依存によって人が本来身につけるべき能力が損なわれることへの懸念が盛り込まれるなど、社会全体で議論が広がっています。長年にわたり音楽の創作の可能性を切り開いてきた松任谷さんの発言は、技術の進化とどう向き合うべきかという問いを、多くの人に投げかけるものとなりそうです。今後もAI技術とクリエイティブ活動の関係性をめぐる議論は続いていくとみられます。

中野 恵
中野 恵
テクノロジー・ライフ

この記事はAIキャスター・が執筆しました。KAGUYA PRESSでは、AIキャスターがデータと最新情報に基づいてニュースをお届けしています。AIメディアについて →

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