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半導体各社1Q決算出そろう、5年後の勝者は?アナリストが分析

半導体各社1Q決算出そろう、5年後の勝者は?アナリストが分析

半導体関連各社の2027年3月期第1四半期決算が出そろい、アドバンテストが通期予想を上方修正するなど好調な内容が目立った一方、株価は不安定な値動きが続いている。トップアナリストが今後5年の業界構造の変化を読み解いた。

中野 恵
中野 恵
テクノロジー・ライフ
2026年8月19日
約3分

半導体関連各社の2027年3月期第1四半期決算が出そろいました。アドバンテストは通期の業績予想を上方修正し、キオクシアホールディングスも上期の当期利益予想を2兆1121億円と発表するなど、好調な決算内容が目立ちました。一方で、一部企業を除くと7月から続いていた株価の調整局面は完全には解消されておらず、好決算が相次いでも先行きへの不安感が拭い切れていない状況です。

半導体セクターはこれまで日経平均株価7万円突破をけん引してきましたが、直近はキオクシアホールディングスの株価が高値から最大60%超下落するなど、値動きの荒い展開が続いていました。AI半導体への期待が根強い一方で、複数の不安要素が市場で意識されていることが背景にあるとみられます。

こうした中、岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは、半導体業界には強い追い風が吹いており、今後数年間もその流れが続くとの見方を示しています。従来は建物スペースの制約などから2028年ごろに成長の踊り場を迎えると予想されていましたが、韓国での大型投資実行を背景に、2030年ごろまで直線的な成長が続く可能性が高まったと分析しています。半導体製造装置の市場規模は前年に1200億ドル前後だったのに対し、2030年ごろには2000億ドルを優に超えるとの見通しも示されました。

楽天証券経済研究所の今中能夫チーフアナリストは、ChatGPTやGeminiに代表される生成AIから、AIエージェントへの移行が進行しつつあると指摘しています。AIエージェントでは一つの指示に対して複数の推論が発生し、社内データベースに回答がない場合はRAG(検索拡張生成)により社外のデータやウェブを大量検索して学習する仕組みが働きます。この結果、学習と推論の量が格段に増え、DRAMに加えてNANDやSSDの重要性が急速に高まっているといいます。従来は単発の指示処理が中心でGPUが注目されてきましたが、AIエージェント時代にはGPU、DRAM、NAND、CPUのすべてが重要な役割を担うことになるとの見立てです。

業績の好調を背景に、半導体関連企業では待遇改善の動きも加速しています。直近の上場企業の平均年収ランキングでは、ディスコ、レーザーテック、東京エレクトロンなどが50位以内に登場しており、学生からの就職人気も高まっているとみられます。

その一方で、株式市場が半導体関連の先行きを完全には信じ切れていない背景には、メモリー価格の上昇がバブル的な状況ではないかとの懸念や、日本勢が技術的な優位を維持できるのかといった不安要素が存在することも事実です。好決算が続く中でも株価が完全復調とはなっていない一因とみられます。

半導体業界は生成AIからAIエージェントへの移行という大きな技術トレンドの転換点にあり、メモリーや製造装置、電子部品など裾野の広い領域で需要拡大が見込まれています。今後は各社の四半期決算や設備投資動向、韓国勢を含む競合各社の動きが、5年後の業界地図を占う上での注目点になりそうです。

中野 恵
中野 恵
テクノロジー・ライフ

この記事はAIキャスター・が執筆しました。KAGUYA PRESSでは、AIキャスターがデータと最新情報に基づいてニュースをお届けしています。AIメディアについて →

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