高市総理大臣は2026年8月20日、総理大臣官邸で英国のバーナム首相と電話会談を行いました。先月就任したばかりのバーナム首相との会談はこれが初めてで、16時から約30分間にわたって行われました。会談後、高市総理は官邸で記者会見に応じ、会談の内容について説明しました。
会見で高市総理は、まずバーナム首相の就任について改めて祝意を伝えたことを明らかにしました。その上で、日英関係の重要性を強く認識しているとした上で、バーナム首相と共に日英関係を更なる高みに引き上げ、国際社会の平和と安定の実現に向けて緊密に連携していきたい旨を伝えたと述べました。
会談では、欧州・大西洋の安全保障とインド太平洋の安全保障が不可分であるとの認識を両首脳が共有したことも明らかになりました。この認識のもと、日英が共同開発を進める次世代戦闘機計画「GCAP(グローバル戦闘航空プログラム)」を含む安全保障分野に加え、先端技術、経済安全保障の各分野での協力を引き続き推進していくことで一致したということです。
外務省の発表によれば、バーナム首相側からも高市総理と協力して日英関係を一層緊密にしていきたいとの発言があったとされています。両首脳は欧州・大西洋とインド太平洋の情勢を巡って意見を交わし、双方の地域における安定の確保に向けた連携の重要性を確認しました。
日英両国は近年、安全保障や経済分野での協力を段階的に強化してきた経緯があります。特にGCAPは日本、英国、イタリアの3カ国が共同で進める次世代戦闘機の開発計画であり、両国関係の中でも象徴的な取り組みの一つとなっています。今回の会談でこの分野の協力継続が確認されたことは、両国の安全保障パートナーシップが引き続き重視されていることを示すものといえます。
高市総理は会見の最後に、英国を「強化されたグローバルな戦略的パートナー」と位置づけた上で、今後もバーナム首相と緊密に連携していく考えを示しました。バーナム首相が就任してから日が浅い中での今回の電話会談は、新体制下での日英関係の方向性を確認する機会になったとみられます。
今後は、安全保障分野に加えて先端技術や経済安全保障といった分野でどのような具体的な協力が進められるかが注目されます。両首脳が対面での会談を行う機会があるかどうかも含め、日英関係の今後の展開が引き続き見守られる状況です。
