サムスン半導体賞与6000万円 スマホ部門60万円で格差
日本経済新聞は、サムスン電子の半導体部門の賞与が最大6000万円に上る一方、スマートフォン部門は60万円にとどまり、社内の不和を招いていると報じました。
日本経済新聞は2026年8月22日までに、韓国サムスン電子の半導体部門の賞与が最大6000万円に達する一方、スマートフォン部門の賞与は60万円にとどまっていると報じました。同紙の報道によれば、両部門の賞与額には金額ベースで約100倍(6000万円対60万円)の開きがあり、社内の不和を生む要因になっているとされています。
サムスン電子は半導体、スマートフォン、家電など複数の事業部門を抱える巨大企業体で、各部門の業績に応じて賞与額が決まる仕組みを採用しているとみられます。今回、日本経済新聞が報じた賞与額の大きな差は、部門ごとの業績連動制度が生み出した結果である可能性が指摘されています。
半導体部門は近年、メモリー市況の変動を背景に業績が大きく振れる傾向があるとされ、業績が好調な局面では高水準の賞与が支給される一方、スマートフォン部門は競争激化などにより相対的に業績の伸びが限定的だったとみられます。こうした部門間の業績差が、そのまま賞与額の格差として表面化した形です。
日本経済新聞は、この賞与格差が社内の不和を生んでいると報じており、部門間の待遇差に対する従業員の不満が高まっている可能性があります。同じ企業グループ内でありながら、所属部門によって処遇に大きな差が生じる構造は、人材の定着やモチベーション維持の観点から課題になり得るとみられます。
業界関係者の間では、こうした部門別の業績連動賞与制度は、優秀な人材を高収益部門に引き留める一方で、他部門の士気低下を招くリスクを併せ持つとの見方があります。特に半導体とスマートフォンという事業の性質が異なる部門間では、業績変動の波が異なるため、賞与格差が定期的に生じやすい構造にあるとみられます。
今後、サムスン電子がこうした部門間の賞与格差にどう対応していくのかが注目されます。業績連動制度を維持しつつ社内の公平感をどのように確保するかは、同社の人事戦略における重要な課題となる可能性があり、今後の対応や制度見直しの動向が注視されます。
