スウェーデン総選挙、野党が3議席差リード 極右入閣が焦点
13日投開票のスウェーデン総選挙で、中道左派の社会民主労働党など野党側が僅差でリードしていることが分かりました。極右政党の初入閣を掲げていた中道右派の現政権は続投が微妙な情勢です。
北欧スウェーデンで13日に投開票された総選挙(一院制、定数349)について、選挙管理当局が14日に発表した暫定的な議席配分では、中道左派の社会民主労働党など野党側が3議席差で中道右派の現政権陣営を上回っていることが分かりました。現地公共放送によりますと、14日朝時点での両陣営の票差は3万票弱にとどまっており、20万票強と見込まれる期日前票や在外票などの集計が残っているため、最終的な選挙結果が判明するのは数日後になる見通しです。
今回の選挙では、反移民などを訴えてきた極右政党の入閣の是非が大きな焦点となりました。クリステション首相が党首を務める穏健党を中心とする現在の中道右派政権は、続投した場合にこの極右政党を初めて入閣させる方針を掲げており、その賛否が有権者の判断材料の一つになったとみられます。ロイター通信によりますと、クリステション首相率いる右派陣営は計173議席を得る見込みとされています。
一方、暫定結果を受けて前首相で社会民主労働党のアンデション党首は、「この結果が維持されれば、スウェーデンに新しい政府が誕生する」と述べました。野党側の勝利が確定すれば、アンデション前首相率いる社会民主党を中心とした政権発足が有力視される展開です。
ただし、野党側が政権交代を実現できたとしても、連立協議の道のりは平坦ではないとみられています。野党4党は政権の枠組みで一致しておらず、特に中央党と左翼党の間には政策的な隔たりが大きいとされ、幅広い合意形成には時間を要する可能性があります。
今回の選挙は、反移民を掲げる極右政党の処遇をめぐって与野党が激しく競り合う異例の展開となりました。スウェーデンではこれまで移民政策や治安対策をめぐる国内世論の分裂が指摘されており、今回の接戦もこうした社会の分断を映し出した結果といえそうです。
今後は、期日前票や在外票を含めた最終集計の行方とともに、政権交代が実現した場合の野党陣営の連立協議の進展が注目されます。現地の公共放送などの続報を通じて、数日以内に最終的な議席配分と政権の枠組みが明らかになる見通しです。
