任期満了に伴う新潟県聖籠町の町長選挙は8月23日に投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人で前町議の手嶋満氏(68)が初当選を果たしました。手嶋氏は同じく無所属新人で前町議の青木順氏(45)とわずか9票差という大接戦の末に勝利をつかみ、開票確定後には聖籠町藤寄の選挙事務所で万歳を行い、支持者とともに当選を喜びました。
今回の町長選には、届け出順に青木順氏(45)、田中智之氏(61)、手嶋満氏(68)のいずれも無所属新人で前町議を務めた3氏が立候補し、三つどもえの選挙戦となりました。2期8年にわたり町政を担ってきた現職の西脇道夫町長(71)が3選不出馬を表明したことを受け、後継の座を巡って町議会出身の3氏が名乗りを上げる形となりました。
当選を決めた手嶋氏は、町議を2期7年務めた経験を持ち、副議長も歴任した人物です。選挙戦では西脇町長からの後継指名を受け、これまで町が力を入れてきた子育て支援や福祉施策を後退させることなく、さらに充実させていく方針を訴えました。また、多数の現職町議からの支援も取り付け、組織的な選挙戦を展開したことが今回の勝利につながったとみられます。
一方で、次点となった青木氏との差はわずか9票にとどまり、町政の継続を望む声と、新たな路線を求める声とが町内で拮抗していたことをうかがわせる結果となりました。大きな争点を欠く選挙戦とされる中でも、有権者の判断は最後まで割れ、開票作業が進む中で票差が縮まる展開となったことが、選挙戦の緊迫度を物語っています。
西脇町長が2期8年にわたって推進してきた子育てや福祉分野の施策は、聖籠町にとって重要な政策の柱となってきました。手嶋氏はこの路線を継承する立場を明確にしており、今後は町政の実務経験を生かしながら、選挙戦で掲げた施策の実現に取り組んでいくものとみられます。
今後、手嶋氏は新町長として町政運営の陣頭に立つことになりますが、僅差での当選という結果を踏まえ、対立候補を支持した町民の声にも配慮した町政運営が求められる場面が出てくる可能性があります。地道な町政運営を掲げる手嶋氏が、どのように町内の信頼を広げていくのか、今後の動向が注目されます。
