大阪・交野市長選6日投開票、維新新顔と現職の一騎打ち
大阪府交野市長選挙が9月6日に投開票を迎え、無所属現職と大阪維新の会新顔による一騎打ちの結果が注目されています。来春の統一地方選前の最後の市長選として、維新の党勢を占う選挙とも位置付けられています。
任期満了に伴う大阪府交野市長選挙は9月6日、投開票日を迎えました。8月30日の告示から、再選を目指す無所属現職の山本景氏(46)と、大阪維新の会新顔で元府議の美好かおる氏(56)による一騎打ちの構図で選挙戦が展開されてきました。同日には大阪府議交野市選挙区補選(被選挙数1)も投開票され、維新新顔の堀天地氏(36)と無所属新顔の黒田実氏(57)が争っています。開票状況については、朝日新聞が6日午後9時ごろから開票速報のライブ配信を予定しています。
山本氏は2011年の大阪府議選で維新公認として初当選しましたが、14年にSNSをめぐるトラブルをきっかけに離党し無所属となりました。その後22年の前回市長選で現職を921票差で破り、初当選を果たしています。就任後は民間バス路線の廃止を受けてコミュニティーバス「おりひめバス」を導入したほか、小中学校給食費の無償化を実現したことを1期目の実績として掲げてきました。選挙戦では2期目に向け、上下水道基本料金の免除など物価高騰対策や、4~6歳児の段階的な給食無償化、防災力強化などを政策として訴えています。
山本氏は市長就任後、維新の政策に対しては是々非々の立場を取ってきたとされます。25年の大阪・関西万博をめぐっては、吉村洋文知事(維新代表)が府内の子ども向けに無料招待の考えを示した際、保護者側の交通費負担などを理由に学校単位での参加を見送りました。また26年1月に吉村氏と横山英幸・大阪市長(維新代表代行)が大阪都構想再挑戦を掲げてそろって辞職し出直し選に臨むと表明した際には、各自治体の選挙準備負担の重さを批判する発言をしています。
一方の維新はこれまで、現職に対抗できる候補者を擁立できないとして交野市長選での候補者擁立を見送ってきましたが、今回は交野市選挙区選出の府議だった美好氏の立候補意欲を受け、初めて公認候補を立てて選挙戦に臨みました。美好氏は2児のシングルマザーとして子育てをしながら医療機器販売会社を経営し、19年の府議選で初当選、2期目だった26年7月に市長選出馬を決めて辞職しています。選挙戦では消防の広域化や第2子以降の保育料無償化などを政策に掲げ、国や大阪府との連携強化によるまちづくりを訴えてきました。
交野市を含む衆院選大阪11区は国政政党・日本維新の会の幹事長のおひざ元とされ、党内では今回の選挙結果が来春の統一地方選に向けた党勢に影響を及ぼしかねないとの見方が出ていました。人口約7万7千人の交野市は将来的な人口減少による税収減が課題として指摘されており、美好氏は「国や府との連携強化」の必要性を強調してきました。なお、自民党や公明党、共産党など主要政党はいずれの立候補予定者にも推薦を出さない方針だったとされています。
府内では来春の統一地方選前の最後の市長選となることから、今回の交野市長選は各党の今後の党勢を占う選挙としても注目を集めてきました。開票結果は6日夜以降に判明する見込みで、朝日新聞のライブ配信では府政担当記者による解説も予定されています。今回の結果は、来春の統一地方選に向けた大阪府内の政治情勢を占う材料としても引き続き注視されそうです。
