スウェーデン8月CPI、前年比0.7%上昇 予想を下回る結果に
スウェーデン統計局が8月の消費者物価指数速報値を公表し、金利変動の影響を除いたCPIFは前年同月比0.7%上昇と、市場予想を下回りました。中央銀行の今後の金融政策運営に注目が集まっています。
スウェーデン統計局は9月7日、8月の消費者物価指数(CPI)速報値を公表しました。金利変動の影響を除外したCPIFは前年同月比0.7%の上昇となり、ロイターがまとめたアナリスト予想を下回る結果となりました。
今回の数値について、ノルデアのエコノミストであるトルビョルン・イサクソン氏は、インフレ圧力は現状では緩やかだとしながらも、今後は高まっていくとの見方を長らく維持していると説明しています。同氏は、中央銀行が利上げに向かっており、初回の利上げは11月になると予想していると述べました。その理由として、通貨クローナ相場に対する下押し圧力と、スウェーデン経済の力強い成長を挙げています。
スウェーデン中央銀行は、昨年9月に政策金利を引き下げて以来、様子見の姿勢を続けています。インフレ動向と経済成長の方向性について、より明確なシグナルを見極めたい考えとみられ、今回の8月速報値もその判断材料の一つとして注目されています。
背景には、イラン戦争を受けた原油高を中心とする国際的なコモディティー価格の上昇や、欧州における悪天候による農作物の大幅な減収といった要因があります。スウェーデン政府は、こうした外的要因によるインフレ影響を相殺するため、一時的な減税を導入する対応を取ってきました。
こうした状況の中で、スウェーデンのインフレ率は欧州の大半の国々と比較すると低い水準にとどまっているものの、上昇し始めている兆候がみられるとされています。今回の予想を下回る結果は、こうした上昇トレンドの中での一時的な鈍化とみる向きもあるようです。
今後については、中央銀行が11月にも利上げに踏み切るとの見方がエコノミストの間で示されており、次回以降の物価統計や為替動向、経済成長率の推移が、政策判断を左右する重要な材料として注目されていくとみられます。
