円高一服、ドルは153円半ばで攻防 来週の日米金融政策会合に注目
9日午前の外国為替市場でドルは153円半ばを軸に売買が交錯し、前日までの円高進行が一服しました。市場の関心は日米中央銀行による金融政策の行方に移っています。
9日午前の東京外国為替市場では、ドル円相場が153円半ばを軸に売買が交錯しました。ロイターの報道によると、前日に152円台までドル安・円高が進行していた流れが一服し、今後は相場の戻りを試す局面に入るとの見方も市場では聞かれています。9日午前10時時点でのドル円は153.34円となっています。
早朝には円相場に関するベセント米財務長官の発言が伝わりましたが、市場の反応は限定的だったと報じられています。現在、市場参加者の関心はむしろ、週内に発表される米物価指標や、来週予定されている日米両中央銀行の金融政策決定会合の行方に移っているとみられます。
日銀の金融政策についても言及があり、9月の利上げ見送りは想定されていないものの、その後の利上げペースを加速させるとの言質が示される可能性は低いとみられています。12月までにほぼ2回の利上げを織り込む市場の見方はやや行き過ぎとの指摘もあり、中央銀行のイベント通過後には円売りに戻る可能性が指摘されています。
同担当者はまた、ドル円のモメンタムが強くボラティリティーが上昇していることで、キャリー通貨として選好される条件の一つが失われていると分析しています。円安はある程度許容される一方、一定の水準を超えると日米両国で是正の動きが入るとの見方も示されており、市場の需給だけで決まらない価格調整が入ることから、長期保有によるキャリー取引の対象としても選好されにくい状況にあるとされています。
この日の株式市場では、日経平均株価が65,110.91円で、前日比158.42円安(-0.24%)となりました。一方、TOPIXは105.18ポイントで前日比横ばいの動きとなっています。
今後は、週内に発表される米国の物価指標の結果と、来週に控える日米両中央銀行の金融政策決定会合が相場の方向性を左右する重要な材料になるとみられます。市場では日銀の利上げペースや米連邦準備制度理事会(FRB)の政策姿勢を見極めようとする動きが続く見通しで、ドル円相場は当面、153円台を挟んだ神経質な値動きが続く可能性があります。
