新潟大学と新潟県は9日、県庁で連携・協力協定を締結しました。同大が2028年4月に開設を予定している高度小児専門医療施設「県子ども医療センター(仮称)」について、医師や看護師の確保、診療体制の整備などで協力していく内容です。
同センターは新潟大医歯学総合病院内に設けられる予定で、小児のがんや集中治療といった高度な医療に特化した機能を持たせる計画です。重篤な病気を抱える子どもが県外の医療機関まで足を運ばなくても治療を受けられるよう、十分な設備と人材を整えることを目指しています。
新潟県にはこれまで小児専門の病院や、既存病院に併設された専用施設がなく、こうした拠点の開設を求める声が長年寄せられてきました。他の都道府県では専用病院の新設や既存病院への施設併設といった形で対応が進んでいましたが、新潟県は対応が遅れていた分野でした。
締結式では、新潟県の花角知事が高度な小児専門医療の機能整備が長年の課題だったと振り返り、関係者と連携して取り組む考えを示しました。新潟大学の染矢俊幸学長も、子どもの医療を支え守るという使命に改めて向き合う意向を述べています。
体制強化に向けた動きはすでに始まっており、新潟大学は来月、県の財政支援を受けて小児集中治療医学講座を開設する予定です。
資金面の取り組みも進んでいます。
2028年4月の開設まで、新潟大学と新潟県は今回の協定に基づき、人材確保や施設整備を段階的に進めていくとみられます。基金への寄付募集も継続される見込みで、地域を挙げた小児医療体制の充実に向けた取り組みが今後も注目されます。
