高田日銀委員「連続利上げあり得る」札幌講演で利上げ幅0.25%否定
日銀の高田創審議委員が札幌市内での講演で、海外発の局面変化を踏まえ連続利上げの可能性に言及し、利上げ幅が0.25%に固定されているわけではないと述べました。
日本銀行の高田創審議委員は9月3日までに札幌市内で講演し、「わが国の経済・物価情勢と金融政策」と題して今後の金融政策運営の考え方を示しました。この中で高田委員は、海外発の経済環境の変化を踏まえれば連続的な利上げがあり得るとの見方を示したと日本経済新聞などが報じています。
講演では、利上げ幅について「必ず0.25%と決まっているものではない」との趣旨の発言もあったとロイターが伝えています。これまで日銀の利上げは0.25%刻みで実施されてきた経緯がありますが、高田委員の発言は、今後の局面によっては幅を変えて対応する可能性を排除しない姿勢を示したものと受け止められています。
高田委員が指摘した「海外発の局面変化」の具体的な内容については報道の範囲では詳細が明らかにされていませんが、海外経済や国際金融市場の動向が日本の金融政策運営に与える影響を強く意識した発言とみられます。日銀はこれまでも国内外の経済情勢を総合的に判断しながら政策決定を行う姿勢を示してきており、今回の発言もその延長線上にあると受け止められています。
市場では、この日銀高官発言を受けた反応も一部でみられました。3日の日経平均株価は64,235.36円で、前日比90.28円安、率にして0.14%の下落となりました。一方、TOPIXは105.18ポイントで前日比横ばいの動きにとどまりました。為替市場ではドル円が157.58円で推移しており、金利政策をめぐる思惑が引き続き市場関係者の関心を集めている状況がうかがえます。
利上げ幅が0.25%に固定されないとの発言は、市場参加者にとって今後の政策運営の予見可能性に関わる重要な論点となります。従来型の刻み幅にとらわれない対応が示唆されたことで、次回以降の金融政策決定会合における日銀の判断材料や市場の織り込み方にも影響を与える可能性があると業界関係者はみています。
今後については、日銀が海外経済の動向や国内の物価・賃金情勢を踏まえつつ、どのタイミングでどの程度の利上げに踏み切るかが焦点となります。高田委員の発言が示すように、連続利上げの可能性や幅の柔軟な設定という選択肢が意識される中、市場は次回以降の日銀関係者の発言や経済指標の公表に一層注目していくとみられます。
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