「AI for Science 2026」公開シンポジウム、東京で本日開催
JST-CRDSと文部科学省が共催する「AI for Science 2026 公開シンポジウム」が2026年9月17日、東京・室町三井ホール&カンファレンスで開催され、産学官の研究者らがAIを活用した科学研究の最前線について議論しました。
国立研究開発法人科学技術振興機構研究開発戦略センター(JST-CRDS)と文部科学省は2026年9月17日、「AI for Science 2026 公開シンポジウム」を東京都中央区の室町三井ホール&カンファレンス(COREDO室町テラス3階)で開催しました。開催時間は10時から16時45分までで、現地会場に加えオンライン配信も行われるハイブリッド形式となりました。ただしオンライン配信は第1部までとなっています。
シンポジウムの冒頭では、文部科学省研究振興戦略官(人工知能活用担当)の豊田崇史氏が挨拶を行い、続いてJST-CRDS総括ユニットリーダー・フェローの永野智己氏が趣旨説明を行いました。さらに、株式会社NexaScience代表取締役・CEOでオムロン サイニックエックス株式会社リサーチバイスプレジデントを務める牛久祥孝氏がコーディネーター講演を担いました。
第1部の講演には、東京大学の川原圭博教授、理化学研究所の高橋恒一プロジェクトディレクター、Google DeepMindの全炳河プリンシパルサイエンティスト(東京拠点リード)、名古屋大学の竹内一郎教授(理化学研究所チームディレクター兼任)、早稲田大学の高橋桂子研究院教授、日本IBM株式会社の武田征士プリンシパルサイエンティスト、SB Intuitions株式会社の井尻善久代表取締役社長兼CEO、国立情報学研究所の合田憲人副所長・教授、慶應義塾大学の山本龍彦教授といった、産学官の各分野を代表する研究者が登壇しました。
現地会場限定で行われた第2部では「AI時代の研究開発」をテーマにパネルディスカッションが実施されました。パネリストには第1部の講演者の多くが再登壇し、Sakana AIの丸山隆一氏が話題提供を行い、牛久氏と永野氏がコーディネーターを務めました。
今回のシンポジウムの背景には、AIを活用して科学的発見を加速する「AI for Science」への国際的な注目の高まりがあります。日本国内でも第7期科学技術・イノベーション基本計画や、文部科学省が定めた「AI for Scienceの推進に向けた基本的な戦略方針」を通じて、これを本格的に推進する動きが始まっているとされています。JST-CRDSはこうした国内外の動向を踏まえ、報告書「AI for Scienceの動向2026-AIトランスフォーメーションに伴う科学技術・イノベーションの変容」を発行し、主要な論点や今後の方向性を整理してきたとしています。
参加申込は2026年7月から受け付けが始まり、事前に締め切られていました。シンポジウムでは、AI for Scienceがもたらす新たな研究のパラダイムや最先端の取り組みに加え、科学技術のみならず社会へのインパクト、期待や懸念、今後取り組むべき課題についても、多角的な視点から議論が行われました。
今後、AI for Scienceに関する政策や産業界の取り組みは各国でさらに進展していくとみられています。日本においても、今回のシンポジウムで示された産学官の知見や議論が、今後の研究開発戦略の具体化に向けた一つの材料となっていくことが見込まれます。
